18...動揺 ページ21
酔っ払っているはずなのに、頭上で両手首を抑える右手は振り払えないくらい強い。
肩を膝で抑えられているから、ろくに動くこともできない。
空いた左手でゆっくり俺の右頬をなぞられる。
「ちょ、お前なんのつもりっ」
「ん〜?」
酒が入ってるせいか、馬乗りされているせいか……
「……くっそ…………っ!」
その表情が、唇が、ひどく艶やかで――――ッ
「あはは、ハジメ顔真っ赤〜」
ぐい、と顔が近づく。
「…………かわいーねぇ」
「ったく、なにしてるんですか」
突然、乗っていた重さがなくなる。
慌てて上半身を起こすと、紐でぐるぐる巻き、簀巻きにされたAが部屋に転がっていた。
その紐を持つ主はジャーファルさん。
「ウブな少年に変な事しないでください」
「べっつに何もしてないですよぅーだ」
べえっ、と舌を出す。
ふーっと溜息をつき、ジャーファルさんはそのままAを引きずる。
部屋を出て行く直前、ドアノブに手をかけてこちらに振り返った。
「すみません、どうやら酒癖悪いみたいで……」
「い、いえ……大丈夫です」
「しっかり詰めて叱っておきますので。それでは、おやすみなさい」
「おーやすみぃ〜」
嵐のようにやってきて、嵐のように去っていった。
及川がにやにやしながら見下ろしてくる。
「岩ちゃーん、ドキドキしちゃった?ンンッ?」
「うるせえクソ川」
起き上がったその体勢のまま、ばりばりと頭を掻く。
―――――かわいーねぇ
「……ったく、なんだってんだ…………」
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てん太(プロフ) - 兎亜さん» 二章も始まったのでよければ読んでください! (2014年9月28日 11時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - てん太さん» うっはぁ同志様ですね() (2014年9月28日 11時) (レス) id: 930da2fbf6 (このIDを非表示/違反報告)
てん太(プロフ) - 兎亜さん» うおおおわかりますわかりますよ!それイメージして書きましたうへへ (2014年9月28日 10時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - てん太さん» 岩ちゃんはきっとゾーン使える(わかんなかったらすみません) (2014年9月28日 10時) (レス) id: 930da2fbf6 (このIDを非表示/違反報告)
てん太(プロフ) - 兎亜さん» うぇーいありがとうごぜえます!!目が……目がイってる……ガクブル (2014年9月28日 9時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
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