検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:31,937 hit

17...悪酔 ページ20

いつもへらへらした顔だが、今日はなんだか一段と締まりがない。


「ど、どうしたの。顔真っ赤だよ」
「ん〜?お酒呑んだからねぇ」

確かに酒の匂いはするけども。

「いきなりどうしたんですか。しかも窓から」
「元気にしてるかなぁーって思ってさぁ。最近忙しくって、会ってなかったしぃ」

そのまま椅子に倒れこんで背を前にして座り、背もたれにしがみついて足をぷらぷらさせた。

「元気そうで何よりぃ。なになに、修行も順調なんだってぇ?」
「あ、う、うん。……ジャーファルさんたちと呑んできたの」
「うん〜。あの人たちすっごい呑むよ。もうぅ、べろんべろーん」

にへらぁ、と幸せそうに笑うA。


「と、とりあえず部屋に戻らない……?俺達ももう寝るし……」
「えぇ〜、せっかく遊びに来たってのに、そりゃちょっとハクジョーなんじゃないのかーい!」
「いやいや、もう夜だし……」
「夜しかあえないじゃぁないかぁ!」

連れだされるのを拒否するように、強く椅子にしがみつく。



「A。俺達明日も修行があるんだ」

有無を言わせない語調で立ち上がったのは岩ちゃん。
以前よりついた迫力は、修行で筋肉がついたからか。

「む〜……」
「むー、じゃねえよ。おら、とっとと帰れぇ……!」

椅子ごとむんずと掴み、そのまま出口まで引っ張っていく。


「……ぃやぁぁぁだよぅっ!!」


Aは唐突にそう叫び、椅子を離して岩ちゃんから逃げる。


「まーだ、寝ないもーんねぇぇ!」

べーっ、と岩ちゃんに舌を出す。

「んだとぉ……!?」
「岩ちゃん!沸点低いよ!」
「うるせえクソ川!」
「この狭間の案内人(ウル・ニーダ)の言うことを聞けないやつは……こうしてくれるぅぅ!」



とん、



軽く地面を蹴って岩ちゃんに飛び掛かり、その勢いで押し倒した。




「………………!?!?!?」

18...動揺→←16...酔訪



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
設定タグ:マギ , ハイキュー , 青葉城西   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

てん太(プロフ) - 兎亜さん» 二章も始まったのでよければ読んでください! (2014年9月28日 11時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - てん太さん» うっはぁ同志様ですね() (2014年9月28日 11時) (レス) id: 930da2fbf6 (このIDを非表示/違反報告)
てん太(プロフ) - 兎亜さん» うおおおわかりますわかりますよ!それイメージして書きましたうへへ (2014年9月28日 10時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - てん太さん» 岩ちゃんはきっとゾーン使える(わかんなかったらすみません) (2014年9月28日 10時) (レス) id: 930da2fbf6 (このIDを非表示/違反報告)
てん太(プロフ) - 兎亜さん» うぇーいありがとうごぜえます!!目が……目がイってる……ガクブル (2014年9月28日 9時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:てん太 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2014年9月19日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。