15...月睡 ページ18
｢んで、どんくらいで仕上がりそうですかね｣
向こうの世界との時間の差は気にする必要はないが、こっちのセカイの時間は刻一刻と進んでいる。
今この瞬間も暗黒点は広がり続けているのだ。
｢それなんですけど、A。あの時の暗黒点は10人を超える金属器使いとそれらの眷属、そして3人のマギが立ち向かってやっと打ち壊せたでしょう？それを無知に等しい4人の子どもとあなただけで太刀打ちできるとは思えないのですが。あなただって彼らとさほど変わらぬ歳でしょう｣
外見は、ですけどね。
でもまあジャーファルさんの言うことは分かる。
｢あの時は暗黒点の背後にアル・サーメンがいたでしょう。確かに暗黒点自体が脅威ではあるんですけど、かつての統制されたそれと、今回の原始的なエネルギーのみのそれでは脅威の格が違うのは確かです｣
酒に浮かぶ氷をカラカラと揺らしながら僕は続ける。
｢でも念の為に、旅の途中でレームとバルバットに寄る予定です。マギや金属器使いの人たちに一応話しておくべきだと思うんで。彼らとの面識はないですけと、……まあ何とかなるでしょう｣
｢煌帝国はどうすんだ？あっこも何人も金属器使いがいただろ？｣
｢うーん……暗黒点の検討をつけてる場所を越えちゃうんだよね……それに、練家は好きじゃない……｣
あー、僕酒弱いんだった。頭がぽーっとしてきた。
｢まあ、どうにかなる……と思う。いざとなったら……｣
その先の言葉は出る前に、意識が沈み込んだ。
再び目が覚めると、目の前は赤い髪で埋まっていた。
どうやらマスルールにおぶわれているらしい。
｢ん〜……｣
ゆっくり歩くペースが心地よく、また目を閉じる。
満月の夜だった。
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てん太(プロフ) - 兎亜さん» 二章も始まったのでよければ読んでください！ (2014年9月28日 11時) (
レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - てん太さん» うっはぁ同志様ですね() (2014年9月28日 11時) (レス) id: 930da2fbf6 (このIDを非表示/違反報告)
てん太(プロフ) - 兎亜さん» うおおおわかりますわかりますよ！それイメージして書きましたうへへ (2014年9月28日 10時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
兎亜(プロフ) - てん太さん» 岩ちゃんはきっとゾーン使える(わかんなかったらすみません) (2014年9月28日 10時) (レス) id: 930da2fbf6 (このIDを非表示/違反報告)
てん太(プロフ) - 兎亜さん» うぇーいありがとうごぜえます！！目が……目がイってる……ｶﾞｸﾌﾞﾙ (2014年9月28日 9時) (レス) id: 99cf43b891 (このIDを非表示/違反報告)
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