もう二度と離さない 3 (ページ40)

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注文して莉奈には家で作ってきた離乳食を食べさせる。

彩「可愛いねぇ～。」

A「莉奈？可愛いねぇ～って。」

莉奈「えへへ(笑)」

彩「莉奈ちゃん出産した時1人だったんでしょ？」

A「はい。親は実家に居ますし、縁も切ってる状態なので。」

彩「莉奈ちゃんが産まれた時の事聞いてもいい？」

A「いいですよ。先食べさせていいですか？」

彩「うん。」

全部食べて膝の上で寝ている。

A「莉奈が産まれた時は難産でした。
　予定日はHIROさんと同じで6月1日だったんです。
　でも予定より早く陣痛が来てしまって。
　 10日の夜遅くでした。寝ていたら陣痛が来て収まってからお風呂だけは行って。
　病院に連絡してタクシーで行きました。」

彩「1人で？」

A「はい。まだ間隔が30分ほどだったんで部屋でいました。
　波が収まっているうちにご飯も食べていつでも分娩台に行ける状態でした。
　でもなかなか子宮口は開かなかったんです。
　外も明るくなってきて次の日になっても開かなくて私も限界でした。
　陣痛が始まって27時間くらい経ってたそうです。
　やっと子宮口も全開になって分娩台に行きました。
　 27時間と38分で莉奈は産まれました。
　でもお腹の中で激しく動いていたのか体中にへその緒を巻き付けてて羊水も
　かなり飲んでて産声はあげなかったんです。
　看護婦さんがへその緒を取って羊水を吸引して足の裏とかを叩いて産まれて2時間後
　やっと産声を上げてくれました。」

彩「そうだったんだ。広は知ってたんでしょ？」

A「LDHを辞める時に話しましたから。」

彩「だったら広に連絡して来たら良かったのに。」

A「夜も遅かったので。」

彩「それでも連絡してくれたら私も駆けつけて1人にはしなかったのに。」

A「それでも無事に産まれてきてくれました。」

彩「良かったね。」

A「はい。」

彩「産まれた時って何が必要かな。」

A「うちで見て行きますか？
　ほとんどEXILEさんやHIROさんに貰ったものなのでどこで買ったか分かるかもしれません。」

彩「そうだね。もう行こうっか。」

A「はい。よいっしょ。」

彩「重い？」

A「重くなりました時に寝ちゃうと。」

彩「ベビーカー広げたらいい？」

A「ありがとうございます。」