もう二度と離さない 3 (ページ36)

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A「確かにレモンとか欲しかったですね。
　普段は食べないのに梅昆布とかコンビニで買ってました。」

彩「やっぱり。」

A「でも食べすぎはダメですよ？」

彩「うん。」

A「あとは胎動を感じ始めると赤ちゃんがお腹空いてたら蹴ってきますよ。」

彩「お腹の中から訴えてくるの？」

A「はい(笑)”お腹空いた！！”って(笑)」

彩「そうなんだ(笑)」

A「妊娠8ヶ月とか9ヶ月になるとお腹が重くなって動きにくくなりますね。
　なのであまり動かないほうがいいです。
　動くなっていうのが無理なんですけどね(笑)」

彩「そうなんだよね～」

A「私はその頃には翔と別れていたんで動くしかなかったんですがね。」

彩「そっか・・・。」

そんな話をしていると莉奈の泣き声が聞こえた。

莉奈「うぇ～ん(泣)」

彩「あっ、莉奈ちゃん起きた？」

A「ですね。」

彩「私も行ってもいい？」

A「はい。」

彩さんと寝室に行くとベットに上で莉奈が泣いていた。

A「よいしょ・・・。どうしたの？」

莉奈「グズッ・・・」

A「はいはい。」

莉奈の背中をポンポンと叩くと少し落ち着いてきた。

莉奈「だりぇ？」

A「前にHIROさん会ったでしょ？HIROさんのお嫁さんだよ。」

彩「初めまして、莉奈ちゃん。彩です。」

莉奈「あやしゃん？」

彩「あーちゃんでいいよ。」

莉奈「あーちゃん♪抱っこ♪」

A「莉奈、彩さんね、お腹に赤ちゃんが居るの。
　だから抱っこはママがしてあげるから。」

彩「いいの、まだそんなに大きくないから。」

A「でも・・・。」

彩「それに赤ちゃんが生まれた時の練習がしたいし。抱っこの仕方とか教わりたいしね。」

A「分かりました。莉奈？彩さんのお腹は蹴ったりしちゃダメだからね？」

莉奈「あい。」

彩「おいで。」