手を取り、飛び出せ (ページ10)

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IX [Mr.V Side] ページ10

エル｢母さん！これは私の意思！泥棒なんてしたくない！したくないなんて言ってもさせるでしょ!?｣

母｢あぁ。我が家の職を潰すわけにはいかないのさ！｣

エルピスが母親に、反論をしている。自分の意思を言っている。だがそれを否定し続けるエルピスの母親。縛り付けている理由も理由だがな

エル｢なら！私が潰す！こんな事するならVと駆け落ちする方がいい！｣

!?!?!?!?エルピスがすごいことを言っている…
湯気が出るほど顔が熱くなっているな…私もエルピスも(エルピスは気づいてないみたいだがな)

母｢何を言ってるんだい!?家業を継な！｣

エル｢いやだ！私は！Vが！好き！大好き！愛してる！J'aime V!｣

あぁ…言われてしまったなぁ…先に言いたかったな

Mr.V｢エルピス…私もだ！私もエルピスを愛してる！J'aime Elpis!｣

私は彼女の出身地のフランス語で返した

母｢お前…！｣

彼女は私に愛してると言ったあと、急に泣き出した

エル｢でもね…V…私さ、もう少しで死んじゃうんだ…あの日の後に病気になっちゃったみたいなんだ…もう治らないって…｣

何故だ…隠していたのか…？

Mr.V｢おい！嘘だろ!?嘘だと言ってくれ！私はエルピスが居ないとダメなんだ！｣

エル｢私もヴィオレが居ないとダメなの！｣

Mr.V｢一緒に死ぬか？私はエルピスの為なら死も怖くないぞ｣

むしろ、彼女と死ねるのは本望だ

エル｢私もVと一緒なら怖く…ない…！ｸﾞｽｯ｣

最後の方、彼女の声が震えた。笑顔でお別れしたかったのだろう

彼女は私の後ろに行き、私があげたナイフで私の手を縛っていた縄を切った
その後…

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エルピスと共に大聖堂から落ちて、死んだ

Mr.Vは＿＿歳でこの世を去った