手を取り、飛び出せ (ページ6)

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V [Mr.V Said] ページ6

？｢こ…こは…？｣

初めまして｡私はMr.V｡傭兵をしている

一刻前に青いマーメイドドレスを着た赤い髪の女性が助けてと泣きながらここに入ってきた

その時に私は彼女をほっとくことが出来なかった｡これほどまでに美しい女性は初めて見たからと､多分私が一目惚れをしたからだろう

私もまだまだか？(苦笑)

Mr.V｢私の部屋だ｡大丈夫か？お嬢さん､泣きながら入ってきてここでぶっ倒れたんだぞ？｣

？｢ひぇっ…そうなんですか…お見苦しい所を見せて申し訳ございません…介抱して下さりありがとうございます｡私はここで失礼します｣

Mr.V｢まぁ待ちなさい｡お嬢さん､見たところ悩みを抱えてるようだな｡良かったら私が聞くぞ？｣

私は何を!?恋情のひとつはあるが今さっきあった女性を引き止めるか!?

？｢しかし､介抱をして下さったのに甘えて宜しいのでしょうか？｣

お嬢さんも遠慮してるじゃないか…ここまで来たなら気合いだな…

Mr.V｢いいさ｡悩みがあるなら吐き出す｡それが一番だ｡アクションを起こそうとしているなら協力はする｣

？｢…ありがとうございます｡それでは遠慮なく｡私は…｣

お嬢さんの話を要約すると､泥棒をしている一家に生まれ､不本意で泥棒家業の片棒を担いでいるということだ｡それがもう嫌で助けを求めたらしい
ひどい話だな

Mr.V｢そう…か…大変って一言には収められないが、大変だったな｣

？｢そうです…か…｣

Mr.V｢私に着いてきてくれないか？これでも強いんだぜ？｣

私はまた！学習能力はないのか!?まぁ…苦しそうな人を放っとくことは流石に出来ないが…

？｢!?お気持ちだけで大丈夫です｡見ず知らずの人に介抱､話を聞いて下さったのにそんな事…｣

Mr.V｢そうか…それじゃあこれはどうだ？私がお嬢さんを攫うっていうのは？｣

攫うだなんて口走ってしまった…！
こうなったらやけくそだ!!!!!!

？｢え？本当ですか？｣

Mr.V｢まぁ､いいえとは言わせないがな…｣

？｢？どういうことでしょうか｣

!?小さく呟いたつもりが聞かれていた…

Mr.V｢まぁまぁ｡私はMr.V｡以後お見知りおきを｡私に敬語とさん付けはなくていい｡それでは返事はYESかはいでお答え下さい｣

エル｢いや､一択しかないでしょ…わかったよ｡答えはYES！私はエルピス･ノワール｡パリにあるノートルダム大聖堂の近くに住んでるの｣

Mr.V｢そう｣

私とエルピスはお城から飛び出した