ガイドの恋模様【男主】 (ページ17)

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五月雨｢えーと…エルピスさん達ってどういう仕事を…？｣

考えてみたらミカさんの髪の色、エルピスさんの目の色が俺達、一般人と全然違う
まるで、美術品のように綺麗な目、染めてもいなさそうなのに現実じゃあありえない髪の色…

この人達は何者だ?

エル｢あ。私としたことが…忘れてたよ｣

ミカ｢えーと…夢の国、ディズニーランド。分かるか？｣

五月雨｢えーと…東京の方にあるやつですよね？｣

たしか、小さい頃に家族で一回だけ行った場所だ
笑顔が溢れててとても綺麗な場所だったのを記憶している

エル｢ご名答。私とミカはそこのキャスト。改めて自己紹介。ガイドツアーキャストのリーダー。エルピスと申します｣

ミカ｢機械の修理、開発ならこの僕！機械担当のミカだ！｣

五月雨｢はぁ…｣

急に改めて紹介されても困るし…
エルピスさんがまさかリーダー系の役職についてるだなんて想像も出来なかった
俺はなんという人達と話してるんだ…

エル｢さぁさ。五月雨君。君は今勘当されかけている。そして、拾って貰える宛もない。さてどうする？私達が居る夢の国に来たら？とっても楽しいよ？もしかしたら…君が味わえなかった青春も味わえるかも｣

エルピスさんはウロウロしながらそういい、最後の所を俺の耳元で囁いた

五月雨｢俺の…味わえなかった青春…｣

神社暮らしで放課後は部活も何も出来なかった。俺は同級生が楽しんでいるところを見ているだけだった

それが味わえる…？友人が味わっていた青春が…

エル｢そう！さぁさぁ！時間がないよ！どうする？今この手を取ったら私とでしかミカと共に夢の国で永遠に生きられる権利を貰える！チャンスは今しかない！急いで決断して！｣

今しか…ない
もし、この手を取らなければ俺はこれからどうなる？
一生あの神社に縛られる

五月雨｢夢の国に、永遠に…｣

エル｢さて…どうする…？｣

エルピスさんが急かすように言った

俺の答えは決まった

五月雨｢俺…行きます！エルピスさん！貴方に着いていきます！｣

エル｢了解したよ！明日の午前9時に空港のラウンジに居るからそこに来て！｣

ミカ｢待ってるぜ！｣

その日はエルピスさんの奢りで解散した