私の知らない義理相関図 (ページ9)

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原点回帰ページ9

「…ちゃん、義姉ちゃん」

『えっ、あ、どうしたの？』

「どうしたの、って、外眺めたまま返事してくれないから」

『ごめんごめん。ちょっと考え事してて』

今日は、久し振りにゆうごとファミレスに来ている。
最近は会ってもどこかに遊びに行くことが多かったから、こうして会うとどれだけ仲に変化があったのかが目に見えてわかった。

「…義姉ちゃん、全然食べてないじゃん」

『あ、うん。これから食べるよ』

「ならいいけど。あ、俺飲み物取ってくる」

『はいよ、いってらっしゃい』

ゆうごも敬語で話すことはなくなって、以前よりずっと本音で話してくれてる。
…それは嬉しいんだけど。

「…義姉ちゃん、さっきから何考えてんの？」

『まあ、いろいろ』

「色々ね。その理由は？」

『んー、大人の事情かなー』

「俺だってもう大人だし。教えてよ」

『えー？どうしよっかな。教えよっかなー』

「あ、義姉ちゃんの悪い癖、濁して答えてくれないんだよな」

『お、だいせいかーい』

「ほんっと義姉ちゃんってズルいよ」

『どうもありがとう』

「褒めてないし」

『さ、早く食べちゃお、じゃないと次時間ないよー』

「えっ、今日次あんの？」

『当たり前じゃん。これで終わると思った？』

「…なんかありそうとは思った」

『でしょ。お姉ちゃんも行くの楽しみだから早く行こ！』

「はーい」

ゆうごはこの関係を楽しんでくれているようだった。
嬉しくて、嬉しくてたまらないけど…。