俺と新参兵、隊長と演習 １ ページ8
『右、２ｍ先』
「了解」
まだ開始位置にもついていない。それに軽く舌打ちをした。
演習内容は単純、指示された場所まで行き、敵を倒していくだけ。
今回の演習ではただの板が敵だ。
「えおさんと、ＦＢさんは」
『えおえおは到着済み。ＦＢはまだシィナノルトより遠いよ』
「…何やってるんでしょうね、あの人は…」
盛大に溜息を吐きながら、俺は跳躍する。
拳銃を構え、的を撃ち倒していく。
２ｍ先、そこに緑の髪が見えた。
「えおさん、遅くなりました」
「…ん、大丈夫」
ＦＢさんはまだ来ない。
いつまでのろのろしているんだ、あの人は。
「…そろそろ行かないとまずいですよ」
これはタイムアタックも兼ねている。時間制限があるのだから。
『遅れてすみませーん！』
「遅いぞ、ＦＢ」
『あの、もうとちゅにゅうして、と、つにょうしてもらって大丈夫ですｗｗ』
相変わらずのカミカミスト…。
俺はしょうがないと息を吐きながらえおさんを見た。
「……行きましょうか、えおさん」
「…ま、そうだね」
ゴールまでには追いつけよ、とえおさんが言い、２人で構え、ドアを蹴破る。
ドアの先には数個の的。２人でそれを撃ち抜き、蹴り倒し、ナイフでさばく。
「右です」
「はぁい」
それにしても遅すぎるだろう、とは思うが、あまり構っている余裕もない。
通路を曲がり、走りこむ。
「正面左、２つ」
「おっけ、見えた」
えおさんが片方を撃ち抜き、俺が残りを撃つ。
更に道を進み、開けた場所へ出る。
「距離的には？」
「角まで…９ｍかな」
「…時間的に余裕は無いですし、急いだ方がいいですね。ＦＢさんは合流出来たらにしましょう」
ゴールまで、あと５ブロック。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
長閑(プロフ) - 麒麟さん» 書いてる話が男主なんでどうしてもそういうふうに傾いてっちゃうんですよね、なんででしょう（すっとぼけ←） 読んでくださってありがとうございました！ (2015年6月28日 19時) (
レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 面白いです！これはﾎﾓｫ・・・「(^o ^)」な展開ですかね・・・！ (2015年6月28日 18時) (レス) id: a165517e8f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：長閑 | 作成日時：2015年2月28日 3時
