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しょうがないと立ち上がり、一際輝く笑顔で握手を求めてきたFBを見る。
 身長はだいたい170ってところか。身長たけーわちくせう。
「あの、改めましてFB777です! よろしくお願いします!」
「…俺はシィナノルト」
 FBの手を握り、にかっと笑ったFBを静かに見て、俺はそんなFBの足元をすくって尻もちをつかせた。
「ぅわっ」
 びっくりしたまま、きょとんとした顔で冷静に見下ろす俺を見る。
 何するんだよ!
 とかなんとかって怒るだろうな。
「…すげぇ!」
「……は?」
 言われた言葉は、俺の予想を多いに裏切った。
 やったのは俺だけど、褒めるなよ。
 何、この人。本当に思考回路読めない。
「いまどうやって転ばされたのかわからなかった! どうやってやったんですか!」
「……あなたの足元がお留守なんですよ」
「シィナノルト雑w ごめんねFB、こいつ人見知りで」
「誰が人見知りですかきっくん」
「いやぁ人見知りでしょww」
 きっくんがばしばしと俺の肩を叩きながら言う。
 本当に違うから。
「…俺、嫌なんですけど…」
 盛大に溜息を吐けば、あろまに真面目だからな、と言われる。
 そういうあろまさんがあんまり抵抗ないっていう方が吃驚だけど、俺。
 苦手そうなのに。
「とりあえず決定だからw シィナノルトも一緒に活動して仲深めていけばいいじゃんww」
「…ですが…」
「まぁ、明日から演習があるから、そこで具合確かめておいでよ!」
「……あろまさんは暫く戦場出ないんでしたっけ」
「ん? あぁ、暫くな。前回の戦場で重傷者が多く出たからな。その治療に追われてる」
 あろまさんが困ったような顔で頭を掻く。
 それはそれで困ったなと思いながら、俺は息を吐いた。
「とりあえず、FBの得意なのって何」
 えおさんがふと、FBに話を振った。
 話しかけられて嬉しいらしいFBは、テンション高く返す。
「俺は遠距離兵なので、スナイパー中心です!」
「…ふぅん」
 なんかいまいち信頼感ない。
 俺が無表情に返せば、FBはきょとんとした顔をして、それから「改めて」と声をかけてくる。
「よろしくおにゃぎゃ…ww ふふふww」
 ちょっと心配かな、やっぱり…

3→←俺と新参兵 1



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長閑(プロフ) - 麒麟さん» 書いてる話が男主なんでどうしてもそういうふうに傾いてっちゃうんですよね、なんででしょう(すっとぼけ←) 読んでくださってありがとうございました! (2015年6月28日 19時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 面白いです!これはホモォ・・・「(^o ^)」な展開ですかね・・・! (2015年6月28日 18時) (レス) id: a165517e8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長閑 | 作成日時:2015年2月28日 3時

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