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壁に打ち付けるように、背中を壁に当てた。
「…全面的に並んでいますね」
このブロックでは自律機動兵器のみのブロック。
俺達が進むべき方向を、自律機動兵器埋め尽くしている。
えおさんは俺に
「そうだな…、どうする、シィナノルト」
「どうしましょうか…。……俺は、FBさんのスナイプを先にして、俺とえおさんが向かう感じで行きたいです」
「……へぇ」
えおさんはどこか意外そうな顔で、俺を見た。
「…なんです?」
「いや…、お前が自分から言い出すとは思わなかったから」
まぁ、さっきからよく呼んでたけど、と言いながらえおさんは頭を掻いた。
俺はそれに小首を傾げ、えおさんを見る。
「いまいち言われてる意味がわからないですけど…。とりあえず、俺の提案は提案としていいんでしょうか?」
「……そうだね、それで行こう」
「分かりました」
通信機でえおさんがFBさんに狙撃を頼み、俺達は突撃のために備える。
『じゃあ、始めます!』
「了解」
俺は端的に返事を返し、ダガーを構えるえおさんに合わせてナイフを構えた。
スナイプ音が数撃。
自律機動兵器の中枢を的確に叩き、数体が故障した。
それに合わせて俺とえおさんが飛び出し、俺は蹴りを叩き込んだ。
ナイフで自律機動兵器が振るう斧を模した武器を躱し、機械を仕留める。
右の自律機動兵器に向かって踏み込み、蹴りを放つ。後ろに風圧。屈む。
えおさんが後ろからダガーを振るい、仕留めた。
前へ突進する様に進むえおさんを見ながら、俺は屈伸の体勢から前へ跳ぶ。
転がり、ナイフで配線コードを掻き切った。
「えおさん、先行してください」
端的な了承を得、俺は重心を低く置く。
ナイフを構え、自律機動兵器を蹴り倒し、外装を剥がし、拳を叩き込む。
跳躍。道の端を走り、そのまま建物の中へ。2階、3階、4階、最上階へ。
少し広い部屋だ。ガラス張りの窓が並び、入り口から自律機動兵器が入り込んでくる。
ナイフをしまい、銃を構える。引き金を引く。弾丸が飛び交い、次々と潰していく。
「よし…、……ッ!」
やばい、と防御姿勢をとった。俺は後方へ跳躍。目の前に銃を装備した自律機動兵器が2体。
背が窓ガラスを割る。破片が飛び散り、頬を掠めていく。
(これは、やばい…っ)
俺が顔を歪めた時、それは来た。
前方から2発の銃弾。それが自律機動兵器を停止させる。
俺に向かって走ってくる、青の姿があった。
残り、1ブロック。
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長閑(プロフ) - 麒麟さん» 書いてる話が男主なんでどうしてもそういうふうに傾いてっちゃうんですよね、なんででしょう(すっとぼけ←) 読んでくださってありがとうございました! (2015年6月28日 19時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 面白いです!これはホモォ・・・「(^o ^)」な展開ですかね・・・! (2015年6月28日 18時) (レス) id: a165517e8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長閑 | 作成日時:2015年2月28日 3時