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俺と新参兵 1 ページ2

新参兵が来るぞ!
 そう、高らかに言い放ったうちの司令官きっくん。
 どんな傍迷惑ものがくるんだと正直呆れているのだ、自分は。
「……大体、なんであんな理由で」
 椅子にもたれかかって、憂鬱にそういえば、隣に座っていた緑髪が眠たげに言葉を返してくる。
「さぁね…、きっくんの決定だし、なんとも言えないでしょ」
「それは…そうですけど。…自分は納得出来ません」
 あーあ、と伸びをしながら言えば、えおさんにぽん、と頭を撫でられた。
「なんです」
「いや…なんとなく…」
「…もう離してください」
 不服に返事を返せば、えおさんはけらけらと笑う。
 相変わらずだわこの人本当。
 自身の赤髪をぐしゃぐしゃと掻き混ぜて直し、席を立つ。
「もう行くの?」
「…会うの、ヤなんで」
「でもどうせ一緒に動くんだし…あれこれもあるし、会わないとじゃないの」
「…知ってますけど…」
 部屋を出ていこうとドアノブに手を伸ばしたら、丁度扉が開く。
「おーっと?ww おっと?ww 逃げようったってそうは行かねーぜ?ww」
「きっくん…本当勘弁してください…」
「そんなことないでしょーよww ほらほらww 席ついて、もう来たよww」
「笑いすぎですよきっくん…」
 はあぁ、と溜息を吐く。
 きっくんの後ろにいたあろまさんにも助けてと視線を送るが、諦めろとばかりに視線を返された。
 ちくせう、こんなんばっかりか。
「で、だ! 全員揃ったな!」
 きっくんが楽しそうに言う。
 俺としては楽しくないです。
「じゃあ入って入って!」
 呼ばれた新参兵は、扉を開けて敬礼する。
 照明を青の髪が跳ね返す様に光り、黒のサングラスがどこか無骨にも感じた。
 だが、それをそれとして認識させない程快活な笑みを浮かべている。
「ワタクシが新参兵のFB777です! 今日からmsspにはいじょくしゃれまひゅ…ww」
「……はぁ」
「ちょw シィナノルト言い方キツww」
「…そりゃあ…そうもなりますよ…」
「まー…なかなか独特な噛み方だねぇw」
 えおさんまで笑ってるし…
 あろまさんに至っては面倒なヤツが増えたくらいの顔しかしてないし
(…あれ、こんなに警戒してるの、俺だけ?)
 それもなんかヤだな、とか思いながら、俺は背もたれに体重を預ける。
 新参兵、FBがきっくんやあろまさん、えおさんに挨拶をしていく中で、俺は不機嫌に視線を逸らした。

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長閑(プロフ) - 麒麟さん» 書いてる話が男主なんでどうしてもそういうふうに傾いてっちゃうんですよね、なんででしょう(すっとぼけ←) 読んでくださってありがとうございました! (2015年6月28日 19時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 面白いです!これはホモォ・・・「(^o ^)」な展開ですかね・・・! (2015年6月28日 18時) (レス) id: a165517e8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長閑 | 作成日時:2015年2月28日 3時

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