これからの日々を_２ ※Ｆ ページ46
「大変だなァ医療系は」
あろまとP*suKEの2人はそれぞれ医者と看護師になる為勉強をしている。今日は珍しく早く終わるって言ってたけどちょっと授業が押してるのかな。
「てかジュードはぁ？ 俺らF91じゃなくてジュードに会いに来てんだけど」
「会いに来てるっつーかお前らもはや2階に住んでんだろーが。荷物も全部置いてあんじゃねーか実家帰れよォ」
俺らはすでに未成年でもなくなってしまったので、現在ジュードとF91が住んでいるこのお店の2階から学校に通っている。一応実家の許可はとっているしF91の許可はとっていないがジュードの許可はもらっている。
「軍学じゃ一緒の部屋で寝泊まりしてたからってここでも許される思ったらとんだ思い上がりだぜ」
「寝泊まりっつーか住んでんだけど？ おれらの家で住居だけど？」
「おれらの？？？」
「ウワッ、遠巻きからのあろまチャンのドスきいた声こわ〜」
ハハハとF91が笑う。不機嫌そうなあろまの脇腹をP*suKEがド突きながら「怖い」と一喝していた。
「ただいまF91」
「おかえりP*suKE。お前だけだなァおれにまともに言ってくんの」
「ジュードは？」
「すぐそう言う。ジュードくんなら奥の部屋にいるぜ。注文品の仕上げ中だ」
「いるなら早く言えよ！ ジュード、帰ったぜ！」
大きめの声できっくんが奥に声をかけると、花と花に覆い尽くされた通路の向こうにある作業室の扉が開いた。パステルカラーの花達の間から、淡い可愛らしい小さな花を抱えて重い曇天のようなグレイが姿を見せる。
「おかえり。学校は終わったの？ みんな」
俺達は軍学を辞める事になったのを後悔なんてしない。当初の目的は果たせなかったけど大した事じゃない。ジュードを助けられた。ジュードの力になれた。だから何一つ後悔なんてしない。後悔なんてさせない。
「ああ、終わった」
えおえおが緩く返すした言葉に続けて、『ただいま！』と声を揃えてジュードに笑う。
このやり取りはかれこれ1年くらい続いている。だけどそのたびにジュードは驚いたように目を丸くして、それからはにかむんだ。
「おかえり、みんな」
嬉しそうなジュードの顔に、俺達はお腹すいたとか今日のご飯なにとか今日何があったとかなんやかんや言う。
まだまだ話をしたかったけれど、F91に「とっとと2階に行けガキ共〜〜〜」とにこやかに店から蹴り出されてしまって、俺達はブーブー文句をいいながら2階に上がっていった。
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長閑(プロフ) - 代口さん» 初めまして、コメントありがとうございます！当作品を読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです！趣味詰め詰め小説ですが今後もゆっくり更新していきます。よろしくお願いします〜！ (2022年8月9日 1時) (
レス) id: 4a86d0b1da (このIDを非表示/違反報告)
代口 - 初めまして、コメント失礼します。話に引き込まれて最後まで読んでしまいました、とても素敵な作品と出会えて良かったです。今後の更新も楽しみにしています。 (2022年8月5日 6時) (レス) id: fb96c304db (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - 陵さん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです！お話は短編の方にその後の話としてあげようと考えていますのでしばしお待ち下さい！読んでくださりありがとうございました！ゆっくりですが今後も更新していきます。よろしくお願いしますー！ (2022年5月3日 1時) (レス) id: 4a86d0b1da (このIDを非表示/違反報告)
陵(プロフ) - コメント失礼します！完結おめでとうございます！！とても素敵な作品に出会えて幸せです、、！5人のお話や脳筋ぶち破り話（？）も楽しみにしています！！ (2022年5月2日 2時) (レス) @page50 id: ef30949f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2020年1月26日 3時
