いずれ訪れる未来を ※Ｆ ページ32
観念した顔で先輩は残ったF91と適度な会話をして去っていった。観念したっていうか、しょうがないかなって感じだったかも。まあ、きっくんとえおえおが連れてったしあそこにあろまが加わらなかっただけガード率的にマシだったっていうか。
サッサと演習場の端に移動していた3人に追いつき、俺は苦笑した。
「きっくんあからさま過ぎでしょ」
「だってそーでしょ！ 俺らのセンセーだし」
「またF91のいじりネタ増えちまったな」
「あー！ それはあれだけど背に腹は代えられない状況だったのでね」
「わかるけどさ」
俺の苦笑にきっくんは致し方あるまいというばかりで、ジュードも苦笑するばかりだ。
でもきっくんのこういうのはそれなりにある事だから、それほど気にしてないのかもしれない。
「あの先輩完全に帰ってった」
「あろま。やっとかあ」
「ちょっとの邂逅でアイツすげー嫌われてんなァ、理由はわかっけどよ」
「わかんならいいじゃねぇか」
「何がァ！？」
あろまとほぼ同時にこちらに戻ってきたF91が大口を開けて笑った。
「まーいや、ホントわかっけどよ。でもアイツの実力があんのはマジな話な。模擬戦には全く向いてねーけど実戦向きではある」
「軍学じゃ大した実績残してないんだよね。土壇場にならないと実力が発揮できない所もガバガバっていうか…」
「全体的にやる事なす事ガバいんだよなアイツは」
ハハハとF91が再度笑う。2人にとっては教え子だもんな。久々に会えて嬉しい所もあるんだろう。それはそうだ。だって軍学を出た後に俺たちが行く先は戦場だ。生きて会える約束なんてない。
今回は会えたけど、次はもう会えないかもしれない。そういう未来だ。
「……みんなも頑張ろうね。生きて帰ってくるために」
ようやく全部終わって大部屋に帰ってきて、俺たちはそれぞれ授業のノートだとか、模擬戦の反省をまとめたノートだかをややこじんまりとした机に広げる。
明日以降の授業の課題や模擬戦の反省を話し合ったり、ノートを書こうとして肘をぶつけ合ったりする。
そうして話題は自然に演習場での事になった。
「そいや、今日あろまとFB動き悪かったけどなんかあった？」
何気なく発されたえおえおの言葉に、俺とあろまの動きがほぼ同時に止まる。
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長閑(プロフ) - 代口さん» 初めまして、コメントありがとうございます！当作品を読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです！趣味詰め詰め小説ですが今後もゆっくり更新していきます。よろしくお願いします〜！ (2022年8月9日 1時) (
レス) id: 4a86d0b1da (このIDを非表示/違反報告)
代口 - 初めまして、コメント失礼します。話に引き込まれて最後まで読んでしまいました、とても素敵な作品と出会えて良かったです。今後の更新も楽しみにしています。 (2022年8月5日 6時) (レス) id: fb96c304db (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - 陵さん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです！お話は短編の方にその後の話としてあげようと考えていますのでしばしお待ち下さい！読んでくださりありがとうございました！ゆっくりですが今後も更新していきます。よろしくお願いしますー！ (2022年5月3日 1時) (レス) id: 4a86d0b1da (このIDを非表示/違反報告)
陵(プロフ) - コメント失礼します！完結おめでとうございます！！とても素敵な作品に出会えて幸せです、、！5人のお話や脳筋ぶち破り話（？）も楽しみにしています！！ (2022年5月2日 2時) (レス) @page50 id: ef30949f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2020年1月26日 3時
