【MSSP】Supernova Remnant【男主】

進級_２　※F9 ページ24

「あろまチャンここぞとばかりに生き生きしやがるな。まったく、全員休み期間中面倒起こすんじゃねーぞ」
「言われずとも起こさないっての！」
　お前じゃねぇんだぞ、ときっくんがおれを指した。全く失礼な生徒共だぜ。
「でも来期はもっと頑張りたいよね。俺全部S取りたいなー」
「FBは体術系でアウトだろ。…でも俺もそう思う。前期はF91のせいで再試だったし」
「ハッハッハ、お前がクソ雑魚チャンだから悪いんです〜」
「ハイハイそこまでにして。…2年生、今まで以上に座学も増えるし大変になるけど頑張ってね」
「え！？ 座学増えんの！？」
「うっわマジか！ 座学やだ〜！」
　きっくんとFBが口々に言い合う。えおえおとあろまは何も言わないけど言わずもがな嫌そうだな。まあ正直…
「お前ら実戦まあまあできるけど勉強は全くできねーもんな！」
「うるせぇーな！」
「F91だってできてないでしょお！！」
「残念おれはちゃーんと両方次席で卒業しました〜」
「嘘だろF91が！？ やる気なくて大体底辺マンが！？」
「そこは余計だろオイ。勉強ちゃんとやるのが条件だったんだよ」
「…条件って、」
「やる気出ね〜！ なージュードなんかご褒美ちょうだぁい」
「…ご褒美って言われてもな…」
「悩むなよジュード。いらねーいらねー。勝手に頑張らせろ。お前は担当班に甘すぎだぜ」
　えおえおが何かを言おうとしたが、それはきっくんの声に遮られた。それ以上の追求もない所を見ると食いついて聞く気はねぇのかね。
「つーかお前らマジで頑張れよ。成績1個でも落ちるとやべーからな。ご褒美なんぞなくても必死こいてやれ」
「知ってるってのー！ お菓子くれるとかでモチベ変わるじゃん、そういうのがほしい〜！」
「お菓子か」
「だァからなんにもしなくていいっての、ジュード。こいつらそう言ってハードルあげてく気だぜ。そのうちエグいお願いされたりするんだ付け上がらせるな」
「F91が急に真面目になった。明日は雪でも降るのかなあ」
「おめーはよ！！」
　おれがたまに真面目な事言うとすぐにケロッと笑いやがってこのバディは。
　追撃のように4人が口々に批難する。
「エグいお願いなんかしねぇよ！」
「F91の方が変態じゃん！」
「すぐ下ネタぶち込みやがって！」
「狙ってんのかお前許さねえぞ！」
「…シモ…？」
「狙ってねーッよ！！ …おいジュード、ちょっと出てろ。いいから外出てろ」
　不思議そうに首を傾げつつも退室したジュードを尻目に、おれは大きく息を吐いた。

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