飛竜の女王、降臨 - ２ ページ3
次の技に繋げようと重心を動かしたが、リオレイアの身じろぎによる風圧で体幹が一瞬持って行かれる。それを堪えて引き戻し、無理な突貫を諦めて剣に手を伸ばして柄を掴み、後退の為に重心を後ろへ下げた。
「よぉくやったえおえお」
リオレイアを挟んだ、えおえおの対面。にやりと不敵に笑うインナー姿の男がいる。構えられたスラッシュアックスは、リオレイアの胴体に照準が合わせられていた。
「くらえ！ レッドブルーマウンテン・ブラストォ！！」
きっくんの掛け声と共に剣の先にエネルギーの流れが集中する。榴弾ビンの効果も発揮され、更に強いエネルギーが収束する。そしてギリギリまで高められた一瞬に、巨大な爆音と共に開放された。
立て続けに攻撃を食らったリオレイアは咆哮を上げ、両翼を羽ばたかせる。風圧でえおえおが押され、きっくんが「ぐえっ」と声を上げて地面に潰される様に沈んだ。
「クソ、エリチェンか！」
咄嗟に弾丸を貫通弾からペイント弾に切り替える。すんでの所で弾丸は胴体にヒットし、追跡可能になった。
「あろまちゃんホントにナイス…」
「んとにこのデブがよ。手間かけさせやがって」
「ひんどぉい…」
「まぁまぁ、全員とりあえず五体満足だし拠点送りも無くてセーフじゃない？」
「えおえおマジお前ズットモ！」
「さわんな」
「そこは辛辣！？」
「お前らいつまでそこで騒いでんだよぉ！」
ようやく立ち上がったきっくんがプンプンと拳を突き上げる。風圧で潰されたくせに…とＦＢは思ったが、現時点に関してはきっくんの方が活躍しているので特に何も言えなかった。
「…てか、何かここも騒がしいな」
「何ぃ？ 風が騒がしいって？」
「そんなきっくんじゃあるまいし言うかよ」
「ハァ〜！？ 俺でも言いませーん！」
抗議の声を上げるきっくんをおいて、あろまは周囲を見渡した。遺跡平原全体が何故かざわめいていて、特に凶暴でもない草食獣達も落ち着きが無い様子だ。
「なんだろうな？」
「誰か他のハンターもここにいるかもね」
時折クエストに出ていると他のクエストを受けているハンターとブッキングする事がある。集会所等ができる限りそうしないように努めているそうだが、討伐が切迫していたりすると発生する事象だ。
「まぁいい、とりあえずリオレイア追うぞ。ペイントが切れる前に追いつかねぇと」
「うん、そうだね。そうしよう」
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長閑(プロフ) - 左腕さん» コメントありがとうございます！個人的にも結構楽しんで書いていたので楽しんでいただけて嬉しいです(´ω｀*)ゆっくりですが今後も他の小説も更新していきますので、どうぞ気長にお付き合いください。読んで下さってありがとうございました！ (2019年3月5日 0時) (
レス) id: 90c3880b48 (このIDを非表示/違反報告)
左腕(プロフ) - コメント失礼します！遅ればせながらMHパロとっても面白かったです！4人のMH実況も長閑さんの小説も大好きなのでこういった形で読むことができてとても嬉しかったです！ありがとうございました！他小説の更新楽しみにしてます！長文失礼しました！ (2019年3月4日 19時) (レス) id: da1c77e1e7 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ララさん» ありがとうございます！ついつい楽しくなってしまって文字数が多い小説ですが、そう言って頂けて嬉しいです！中編なので毎日更新目指して頑張ります(｀･ω･´)読んで下さってありがとうございます。完結まで気長にお付き合いください。 (2019年2月6日 22時) (レス) id: 90c3880b48 (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 遅れてしまいましたが新作ありがとうございます…!!相変わらず描写が綺麗で素敵で…更新楽しみにしております。 (2019年2月6日 15時) (レス) id: 6f54523db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2019年1月26日 1時
