原生林の影の蜘蛛 - ４ ページ13
巨大な爆発音と共にネルスキュラが吹き飛んだ。対面に着地しようとしていたＦＢの足元をネルスキュラがごろごろと転がっていき、「あぶねーなえおえお！」とＦＢが叫ぶ。
しかしすぐさまネルスキュラは体勢を取り直し、腹部の先から放たれた白の糸が上方に絡み、ネルスキュラが宙吊りになる。
「んな事したっておれの前じゃ無駄だぜ、バカが！」
ヘヴィボウガンの追撃が開始された。頭部や関節を狙った銃弾が命中するが、しかしやられているばかりではない。糸の塊をＦＢ達に向けて噴き出し、絡め取ろうとしてきた。
「あぶねぇ！ あれ絡むとちっとやべぇだろ！」
ＦＢ達に合流しようとしていたきっくんが、飛んできた糸の塊を回避しつつ叫んだ。
糸に吊られたままのネルスキュラは、糸の塊を吐き出しながら遠心力で勢いを作り出してあろまの方へと飛び降りた。ズシン、と地面が揺れ、あろまが重心を持っていかれる。前足による叩きつけ攻撃。回避が一瞬間に合わず、肩を掠めた。
「あろま！」
ＦＢが跳び、えおえおが体躯下に入り込む。きっくんが遅れてスラッシュアックスを突き出した。
「レッドブルーマウンテンッ、ブラストォ！！」
刀身に充填されたエネルギーが掛け声と共に爆ぜる。ネルスキュラの側方の鎧甲に命中し、剥がれた鎧甲が飛び散る。えおえおの斬撃が援護で入り、ＦＢが上方から斬りかかる。ネルスキュラのヘイトがきっくんに向いた。
「やっべぇきっくん！ 退避しねぇとやられる！」
「えっ嘘！？ ｯｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ──！！」
再度、きっくんが吹き飛ばされた。落下地点にいたのはアイルー達で、きっくんを受け止めると脱兎の如く走り去っていった。
「き──」
それには思わず声も出る。
「きくおぉ！ 早速拠点送りかよ！」
ＦＢがそう叫びながらあろまを引っ張って後退する。そしてヘイトがあろまを背に回したＦＢに向けられた。あろまが回復薬を飲むだけの時間は稼がなければ。
「えおえお、やるぞ！」
「もーあんまりチャージないんですけど！」
榴弾ビンを注ぎ込んで威力を底上げし、斬撃を繰り出してエネルギーを蓄積させる。エキス収集をしながら斬撃を繰り出し、赤エキスでトリプルまで到達する。
「おっらぁあ！」
「っどーん！」
両側面から破壊の衝撃に挟まれ、ネルスキュラは飛び上がる。糸を巧みに扱い、飛距離を伸ばして別エリアに移動していった。
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長閑(プロフ) - 左腕さん» コメントありがとうございます！個人的にも結構楽しんで書いていたので楽しんでいただけて嬉しいです(´ω｀*)ゆっくりですが今後も他の小説も更新していきますので、どうぞ気長にお付き合いください。読んで下さってありがとうございました！ (2019年3月5日 0時) (
レス) id: 90c3880b48 (このIDを非表示/違反報告)
左腕(プロフ) - コメント失礼します！遅ればせながらMHパロとっても面白かったです！4人のMH実況も長閑さんの小説も大好きなのでこういった形で読むことができてとても嬉しかったです！ありがとうございました！他小説の更新楽しみにしてます！長文失礼しました！ (2019年3月4日 19時) (レス) id: da1c77e1e7 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ララさん» ありがとうございます！ついつい楽しくなってしまって文字数が多い小説ですが、そう言って頂けて嬉しいです！中編なので毎日更新目指して頑張ります(｀･ω･´)読んで下さってありがとうございます。完結まで気長にお付き合いください。 (2019年2月6日 22時) (レス) id: 90c3880b48 (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 遅れてしまいましたが新作ありがとうございます…!!相変わらず描写が綺麗で素敵で…更新楽しみにしております。 (2019年2月6日 15時) (レス) id: 6f54523db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2019年1月26日 1時
