その境界線はどこか - ３ ページ14
思わず、シャッターを切ろうとした指を止めた。
「……そういうもん、なんスか？」
「俺はそう思ってるけど…だって、迪が言うのって、友人でもそうじゃなくてもするし」
「……確かに？」
そう言われ、俺は「ふむ」と顎を摘んだ。
確かに一理ある。あろまさんとのラインの会話で増えたことといえばせいぜい一緒に飯食いに行くか、とか、企画撮影の後にどっか行くかとかそんなんくらい。確かに割りと誰とでもするわ。だとやっぱり俺もした方がいいんだろうか…
(いや待てよ)
でもあのあろまさんだぞ。絶対嫌がるに決まってる。
『は〜？ どこのＪＫだよそこまで女々しくねぇわカス』
とか言われる気がする。シャフ度決められて言われる気がする。そういうのめんどいって言われるだろうし、俺も一方的に送るの嫌だし。やめとこ。
「なんかいま迪が脳内完結させた予感がした」
「さすがっスねＦＢパイセン。俺はやめときますわ」
「も〜あろまちゃんと一回軽く議題に上げりゃいいじゃない」
「あの性格で言ってこないんだから必要ないんじゃ？」
「…ちょっと納得した。でも言ったほうがいいよ。俺らそうやってゴタゴタしてるし」
「うーん経験者に言われるとしんどいっスねぇ」
ハハ、と俺が笑うと、俺らが話していることに気づいたらしいあろまさんがこちらへやってくる。暑くなったらしく、上着を脱いで腰に巻いていた。
「暑いわ。さすがに」
「お疲れ様ス。良さげなのは撮れました？」
「ぼちぼちかな。お前は？」
「俺もぼちぼちってとこっスね」
「つか、お前ら集まって何話してた訳？」
「ＦＢパイセンと猫谷がまたごたついてるって話っス」
「楽しくなさそうだから俺はやめとくわ」
「あろまちゃんひどくね！？」
お互いに満足したところで帰路につく。ＦＢ先輩を自宅に降ろし、俺とあろまさんは俺の家へ。これから楽しい唐揚げ製作会だ。
「あ、なんか買ってくか？」
「んー、欲しいものあるならスーパーとか寄りますよ。…オススメはビールです！」
「よし直帰」
「ハーイ」
冗談ですよ、なんて笑う俺に、ほぼ本気だっただろ、とあろまさんが笑った。
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長閑(プロフ) - PONKANさん» コメントありがとうございます！今作は特に表現に気を使って書いているつもりなので、そう言って頂けて嬉しいです(*´ω｀)読んで下さってありがとうございます。ゆっくりですが今後も更新していきますので、どうぞ気長によろしくお願いしますー！ (2019年2月12日 0時) (
レス) id: 90c3880b48 (このIDを非表示/違反報告)
PONKAN(プロフ) - 唐突に失礼します…好きです……表現の仕方とかめっちゃ尊いです……正直一生読んでたいくらいです……応援してます……！ (2019年2月11日 23時) (レス) id: b094142359 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - 魔塩さん» 読んでくださってありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです。今後もゆっくりですが更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします！コメントありがとうございます！ (2019年1月8日 21時) (レス) id: 90c3880b48 (このIDを非表示/違反報告)
魔塩(プロフ) - 更新お疲れ様です！MSSPの軍パロから長閑さんの小説を知り、ファンになりました。今回の作品も面白くて読むのが楽しいです。応援してます！ (2019年1月8日 1時) (レス) id: ac83d9c582 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2018年11月16日 2時
