「ん、結構いい出来」 ページ35
ひゃあ、砂熱ww
サンダルを履いていても足にまとわりついてくる砂の熱さに悶えながらシートまで戻ると、藤田さんは言葉通り、何かを砂で作っていた。
「何作ってるんですか?」
「ん? たまねぎ」
「た、たまねぎですかww さすがです隊長ww」
「……隊員、隊長から命令する。水を持ってきてくれたまえ」
「了解でありますww」
ちょっとしたものを入れるために持ってきていたかごをわたしてもらい、俺は海水をすくいに海辺まで行った。
勢い良く組み上げて、ふと気づいた。
「……あれ?」
見たことのある3人組が…いたような…
「……気のせいだよな」
「そんな訳ないじゃ〜んw」
「あああああっ!!」
真後ろから聞こえてきた声に思わず叫び声をあげて、もっていたかごを落とした。
「何するんですか、こぼしちゃったじゃないですか!w」
「ごめんごめんw そんな驚くと思ってなかったww」
「驚きますよ、そんないきなり真後ろで呟かれたらw」
やっぱり見間違いじゃなかったんだ。
と言うより、藤田さんのあの発言はフラグじゃなく予言だったのか。
「逢くんはえおと来てるの?」
「え? あ、はい。連れてきてもらいました」
「へぇぇ、やるよね〜、なかなか」
「?」
にやにやと笑うきっくんとFBさんだが、俺にはいまいち何が何だかさっぱりだ。
「あの、なんですか…?」
「いいや、なんでも。…てか、いまえお何してんの?」
「…あ、たまねぎ作ってます」
「たまw ねぎw」
俺の言葉にFBさんが吹き出し、きっくんも吹き出した。
水をくみなおして、俺はよたよたと砂を歩く。
「あの、藤田さん」
「ん? あ、逢く……って、きっくん…」
「いや〜、やってくれますね〜w」
「……きっくん…その顔なに…」
藤田さんがほんの少しバツが悪いという顔できっくん達から顔を逸らした。
「いやぁ、まさか本当にここに来てるとは思わなくてw」
本当は別の所に行く予定だったが、ここにいる気がするときっくんの予感が見事あたったらしい。
「すごい予感ですね」
「でしょw 神がかってるでしょww」
「堕天使ですけどね」
「きっくん堕天使から神になるの?w」
「おれは新世界の神になるってことかww」
あろまさんさりげにデ○ノネタを。
「藤田さんたまねぎどうですか」
「ん、結構いい出来」
「うわ、リアルw」
表面ものすごく滑らかにされてるし、細かい線まで入ってるんだけど。
すごい作りこまれてるよ、短時間で!
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長閑(プロフ) - 可愛く出来るのが男主だけという不器用さです← しばらくもだもだしちゃいますがよろしくお願いします! ありがとうございます! (2014年12月27日 14時) (レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
理緒 - 夢主君が可愛い過ぎて、読むたびに悶えてしまう笑キュンキュンしますね^∀^* (2014年12月27日 8時) (レス) id: 41b8e562fd (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ありがとうございます!こんな趣味丸出しの小説なんかでいいのかとどきどきしてますが頑張らせてもらいます! (2014年12月27日 1時) (レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - この小説面白いです!更新頑張ってください! (2014年12月27日 1時) (レス) id: 9ef6538fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長閑 | 作成日時:2014年12月24日 21時