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「せっかくだから」 ページ34

「朝から遊ばない?」
 そう、えおえおさん、もとい藤田さんに言われた。
 いいですよ、と返したら、ありがとね、と嬉しそうに頭を撫でられた。
 やっぱり子ども扱いしてませんか、藤田さん…別にいいんですけども。
 誘われて、外に出て気づいた。そういえばそろそろ夏の中旬なのだと。
「わぁ、今日は盛況ですね」
 海だ。
 あまり後半になると入れなくなるからね、と藤田さんに連れてきてもらったわけだが、ある意味すごいと思うぞ、藤田さん。
 俺と2人で来るとか、楽しいのかな……どうなんだろ。
「そうだなぁ…それなりに日差しも強くなく、天気はいい。絶好の海水日和だもんなぁ」
 あはは、と笑いながら藤田さんが持っていたシートを引いて、俺が持っていた荷物をおいた。
「噂じゃ、FBたちも海だーって騒いでたけど、さすがに同じとこにはならないと思うんだけど」
「あれ? でも…あ、きっくんの運転ですか」
「基本的にはそうだね。ま、だらっとしてようよ」
 緩い笑みを浮かべながらそう言って、俺もそうですね、と頷き返した。
「んー…確かにいい天気だ」
 こんなに天気のいい日はあまり外に出ないし、ある意味日光浴出来ていいかもしれない。
「せっかくだから海入ってきたら?」
「藤田さんは入らないんですか?」
「んー、気が向いたらね。砂で適当になんか作ってるわ」
「そうですか」
 確かに、せっかくだから海に入ってこようかな。
 海なんて何年ぶりだろ。
 ゴーグルをつけて、息を止めて潜る。
 潜水して浮き上がり、空を見た。
「わー、青い」
 真っ青だ。来てよかったなぁ、と思いながら、もう一度潜水した。

「ん、結構いい出来」→←「あぁ、いや、何でも」  side えおえお



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長閑(プロフ) - 可愛く出来るのが男主だけという不器用さです← しばらくもだもだしちゃいますがよろしくお願いします! ありがとうございます! (2014年12月27日 14時) (レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
理緒 - 夢主君が可愛い過ぎて、読むたびに悶えてしまう笑キュンキュンしますね^∀^* (2014年12月27日 8時) (レス) id: 41b8e562fd (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ありがとうございます!こんな趣味丸出しの小説なんかでいいのかとどきどきしてますが頑張らせてもらいます! (2014年12月27日 1時) (レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - この小説面白いです!更新頑張ってください! (2014年12月27日 1時) (レス) id: 9ef6538fc5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長閑 | 作成日時:2014年12月24日 21時

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