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「……本当です……」  side えおえお ページ26

良かった、普通に笑顔になってくれた。
 さすがに俺1人じゃちょっと信用要素薄いからね。
 呼んでよかった。
「そういえばさ、逢くんって2525で活動してるよね?」
 FBの何気ない言葉に、逢くんが固まった。
「……え? え、えっと、ど、どうしてそれを……」
「いやぁ、実は偶然最近有名になってきたっていう、歌ってみたの人を聞いて回ってたら、逢くんみたいな声だなーって人見つけたから」
 聞いてみた。FBはけろりとしてそう言う。
 それで、真意のところは? ときっくんに詰め寄られ、逢くんが顔を両手で隠しながら、か細く呟いた。
「……本当です……」
「ほぅらみかせろ! ……なに、みかせろって」
「FBww また母国が恋しいのかww」
「あろまうるせぇww 俺が言ったとおりでしょきっくん!」
「『粉糖』っていう名前で活動してるの、逢くん」
「…は、はい…。……粉末はリア友です」
「へー! そうだったんだ! さすがだな、FB」
 お互いにぐっと親指を立てあい、嬉しそうに騒ぐ。
 そうだったんだ。歌ってみたの活動してたんだ。……検索してみようかな
 携帯でサイトを開いて、『粉糖』と検索してみれば、いくつか動画が出てきた。
 ホントにやってたんだ。いない時にゆっくり聞こう。
「いい声してるよねー、羨ましい」
「そ、そうですか…? 俺は…FBさんの声も好きですよ。あと、FBさんの曲も大好きです。凄く壮大な感じで。それに、FBさんが歌ってたあの『ぴるぴるちゅーん』も好きです」
 好き、その言葉が並ぶたびに、俺は少しずつ視線を逸らした。
「あれw ただなんかテンションがおかしかっただけなんだけどねww あそこから曲できちゃうっていうww」
「でも、そういうのってプロじゃないですか? なんでも自分に吸収出来るっていうか」
「吸収っていうか、ただのキャッチアンドリリースだべやw」
 あろまがつっこみ、逢くんが「あはは」と苦笑した。
「幡野さんは、」
「あろま」
「……あろまさん、は」
「なんだよ?」
 そう気迫で押すな、お前は。いまそれをするな。
「仕事と実況両立させるの、大変じゃないんですか?」
「まぁ、平日はあれだけど。夜とかだし、ある程度気楽だから」
 そうなんですか? と小さく首を傾げながら笑みを浮かべる逢くんを見ながら、ちょっとだけもやもやする。
 うん、笑顔になってくれたのは嬉しいんだけど、自分でやっておいて複雑だな、なんか…

「やっぱり、笑ってる方がいいよ」  side えおえお→←「ふふふ…お前をカオスの世界に導いてやろう」



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長閑(プロフ) - 可愛く出来るのが男主だけという不器用さです← しばらくもだもだしちゃいますがよろしくお願いします! ありがとうございます! (2014年12月27日 14時) (レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
理緒 - 夢主君が可愛い過ぎて、読むたびに悶えてしまう笑キュンキュンしますね^∀^* (2014年12月27日 8時) (レス) id: 41b8e562fd (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ありがとうございます!こんな趣味丸出しの小説なんかでいいのかとどきどきしてますが頑張らせてもらいます! (2014年12月27日 1時) (レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - この小説面白いです!更新頑張ってください! (2014年12月27日 1時) (レス) id: 9ef6538fc5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長閑 | 作成日時:2014年12月24日 21時

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