「なんだ、無自覚か」 ｓｉｄｅ えおえお ページ14
やられた。
俺はそれでいっぱいだった。
「てか、腹減った…」
「ちょｗ 悠佑自由人ｗｗ」
「自重しろｗｗ」
あろまの言葉にＦＢときっくんが笑い、あろまが逢くんに「夕飯は？」と凄みながら聞く。
「女王様かよｗｗ ちょっとｗｗ」
「ふてぶてしいにも程があるｗｗ」
「い、いいですよ、夕飯くらい。作りますね、俺」
「…おー、わりぃな」
言葉ほど謝罪の意は伝わってこないが、まぁ別に…あろまだしとは思うよね。
やんわりと苦笑を浮かべながら、逢くんがキッチンへ移動する。
(やられたなぁ…)
逢くんが人見知りで、対話するのもあまり慣れていないみたいだったから、もう少し間をおこうかと思ってたんだけど。
まさかＦＢときっくんに先を越されるとは。
まぁ、この２人は俺より積極的だし、される可能性を考慮していなかったわけではないけど。
待ちきれないらしいきっくんとＦＢが、まだ１０分も経っていないというのにキッチンへいそいそと移動していく。
必然的に、リビングには俺とあろまだけしかいない。
「あいつ……俺らがｍｓｓｐって知ってんの？」
「……いや、あの様子じゃ知らないんじゃない？ ｍｓｓｐは好きって言ってたけど」
「ふーん…きっくんにも気づかないとか、鈍感にも程があるよな」
はん、と鼻で笑ったあろまを横目に、俺は麦茶に口をつけた。
それは思った。思ったけど、あろまにそう言われると、なんかちょっとむっとする。
「……んだよ」
なんとなくその雰囲気が伝わったのか、あろまが俺をじろっと見た。
別に、と言おうかと思ったが、ふと思い出す。
あろまは逢くんの学校の保健医だ。接触しようと思えば、俺より接触できる。
「……逢くんに、あんまりちょっかいかけてあげないでね」
「…さぁ、保証は出来ねぇなぁ。…あいつ、からかうの面白いし」
「そういう遊び半分でやってると、いつか本当に泣かすぞ」
真面目な顔でそう言ったら、あろまがにやりと笑った。
「ふーん…お前はあいつのこと、“そういう目”で見てんの？」
「……は？」
意味がわからない。
首を傾げてあろまを見るが、あろまはただ笑うだけだ。
「なんだ、無自覚か」
そう笑ったあろまは、俺より俺を知っているみたいで、逢くんを知っているみたいで、妙に気分が悪かった。
「す、寸劇だと……？」→←「なんか抱きしめたい衝動にかられた」
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長閑(プロフ) - 可愛く出来るのが男主だけという不器用さです← しばらくもだもだしちゃいますがよろしくお願いします！ ありがとうございます！ (2014年12月27日 14時) (
レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
理緒 - 夢主君が可愛い過ぎて、読むたびに悶えてしまう笑ｷｭﾝｷｭﾝしますね^∀^* (2014年12月27日 8時) (レス) id: 41b8e562fd (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ありがとうございます！こんな趣味丸出しの小説なんかでいいのかとどきどきしてますが頑張らせてもらいます！ (2014年12月27日 1時) (レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - この小説面白いです！更新頑張ってください！ (2014年12月27日 1時) (レス) id: 9ef6538fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2014年12月24日 21時
