（やばい、可愛い） ｓｉｄｅ えおえお ページ12
「おれは名乗る必要ないよな？」
「…あ、は、はい。幡野先生は、大丈夫です」
「先生じゃねぇだろ。さん付けだろがよそこは」
「…あ、はい。幡野せんｓ…じゃなかった、幡野さん」
満足気にあろまが頷き、逢くんはほっとした顔をしている。
あろまの事苦手なのかな？
と言うより、あまり関わってないから困惑してるのかな…
「つか、お前は餌付けされてんの？」
「餌付けじゃねぇよ、お礼だよ」
「…ふーん…。俺たちにはねぇの？」
「え？！ …あ、えっと…残ってたと思います、けど…」
逢くん困ってるし…てか、俺専用プリン…
「残ってたと思うなら？」
「…も、持ってきます…」
とたとたと慌ててキッチンへ消えていく背を見ながら、あろまに言う。
「逢くんにきつく当たりすぎだろ、お前」
「そんなことねぇだろ。普通普通」
じろ、とあろまを俺が見ると、あろまもむっとした顔で俺を見た。
ＦＢときっくんが困った顔で顔を見合わせるが、特に気にしない。
「と、とりあえずほら、麦茶飲んで待ってよ、悠佑！」
「……しゃーねぇな…」
「そーそ！ 無くてもほら、俺が買ってきたお菓子あるよ！」
「…そういうことはー…さきに言って欲しかったなぁ」
逢くん探しに行く必要なかったじゃん。
食べ終わったプリンの容器とスプーンを返すため、台所へ顔を出しに移動する。
冷蔵庫から残っていたらしいプリンを出していた逢くんと、俺の眼があった。
「あ、藤田さん。のこ…」
「し」
「……？」
俺は逢くんの唇に指を当てて、すいっと顔を近づける。
「きっくんがお菓子持って来てた。…だから、それは３人がいなくなってから、こっそり俺に頂戴？」
「……は、はい」
にこ、と笑みを浮かべると、藤田くんも笑みを浮かべてくれた。
良かった、緊張してたのもちょっとほぐれたみたい。
「この容器ここにおいておくね」
「はい。わざわざありがとうございます。……これはしまっちゃいますね」
えへへ、と笑みを浮かべながら、こっそりと逢くんが言う。
(やばい、可愛い)
「飲み物のおかわりだけ持って行きます」
「ん、了解」
くしゃりと逢くんの髪を撫でて、キッチンから出る。
ほんの少しだけど、彼に触れた。頭を撫でることとは、違う意味も、こもっていた気がする。
何気なく触れた指が、熱い、気がした。
「なんか抱きしめたい衝動にかられた」→←「き、きっくんですか？」 ｓｉｄｅ えおえお
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長閑(プロフ) - 可愛く出来るのが男主だけという不器用さです← しばらくもだもだしちゃいますがよろしくお願いします！ ありがとうございます！ (2014年12月27日 14時) (
レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
理緒 - 夢主君が可愛い過ぎて、読むたびに悶えてしまう笑ｷｭﾝｷｭﾝしますね^∀^* (2014年12月27日 8時) (レス) id: 41b8e562fd (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ありがとうございます！こんな趣味丸出しの小説なんかでいいのかとどきどきしてますが頑張らせてもらいます！ (2014年12月27日 1時) (レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - この小説面白いです！更新頑張ってください！ (2014年12月27日 1時) (レス) id: 9ef6538fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2014年12月24日 21時
