「キミは?」 side えおえお ページ2
「ふぁ、」
眠い。
昨日夜遅くまで実況をとっていたからだ。
きっくん相変わらず死にまくるし、FB微妙にずれたことするし…
あろまはあろまで昨日は叫んでばっかりだったな。今日の仕事大丈夫なのか?
「あー…眠い…」
がちゃ、と扉を開けた瞬間に、ちょうど腹あたりに衝撃が来て、「うっ」とうめき声をあげた。
「…っあ、す、すみません」
目に入ったのは、ぴょんぴょんはねたこげ茶色の毛先。
急いでいて寝癖がなおってないみたいだ。
慌てた顔でぺこぺこと頭を下げる男の子。あれ、隣の住人ってこんな人だったっけ?
「えっと、大丈夫だから」
「あ、えっと、はい。あの、本当にすみませんでした、注意不足で…」
「いやいや、大丈夫だから。えっと…キミは…?」
「…あ…あの、じ、時間帯がうまく合わなくてご挨拶が遅れました、先日こちらへ引っ越してきた、菊月逢と言います」
引っ越してきてたんだ。知らなかった。
「へぇ、逢くんね」
「はい…って、うわ、バスの時間が! すみません、今日の夕方頃って開いてますか? 粗品ですが、何か持って行きます」
気にしなくていいのに、と思いながら大丈夫だよ、と返したら「ありがとうございます」と丁寧に返事が返ってきた。
「気をつけてね、他の誰かにぶつからないように」
「は、はい。すみませんでした、ありがとうございます」
ばたばたと走って行く背中を見ながら、俺も仕事に行こうと伸びをした。
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長閑(プロフ) - 可愛く出来るのが男主だけという不器用さです← しばらくもだもだしちゃいますがよろしくお願いします! ありがとうございます! (2014年12月27日 14時) (レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
理緒 - 夢主君が可愛い過ぎて、読むたびに悶えてしまう笑キュンキュンしますね^∀^* (2014年12月27日 8時) (レス) id: 41b8e562fd (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ありがとうございます!こんな趣味丸出しの小説なんかでいいのかとどきどきしてますが頑張らせてもらいます! (2014年12月27日 1時) (レス) id: b1fbb6f323 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - この小説面白いです!更新頑張ってください! (2014年12月27日 1時) (レス) id: 9ef6538fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長閑 | 作成日時:2014年12月24日 21時