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アイ・アム・ア・ライア ※K ページ39

「たでーまー…って、きっくん? 大丈夫? 息してる?」
 のそのそと帰ってきたアルが、ソファで沈没したまま、足先をベシッと叩かれ続けている俺にそっとよってきた。
「…息はしてる」
「息は、か…重症だな。原因は」
 マークの頭をポンポン撫でて少し移動してもらい、俺の頭をわしわし無で始める。
「胸の痛み」
「ハッ…! それは…もしかして…」
『…恋…!』
 2人して同じこと言って、しばらく沈黙する。そして2人して同時に吹き出した。
「っはははwww お決まりのネタw」
「アハハww ヤバww 何が恋だばーかww」
 ヒーヒー言いながら2人で笑って、「…それで?」と小さく俺に問い返してくるアル。
 やんわり笑いながら、俺の頭撫でて。
「本当は何ですかね」
「…ジェネラルは考える事が多すぎるんですよ婆さんや」
「俺婆さんかよww そ、うですか爺さんやww」
 けらけらと笑っているが、相変わらず手は俺の頭を撫でてくれている。
 俺はアルの手を掴んでじっと見上げた。
「なぁ、アル」
「うんー?」
「…俺に嘘、吐くなよ。嘘吐いたって、わかるけど」
「……うん」
 わかってる。そう小さくこぼしてへらりと笑ったアルの表情は、いつもより浮かなかった。
 総帥と何を話したのか。それを聞こうと一瞬口を開きかけたけれど、聞かずにおいた。聞く勇気が出なかった。聞いてどうすれば良いのか。総帥がアルを東軍から排除しようとした場合、俺はどうすれば良いのか。決めあぐねた。
 何かを言おうとしたことは察した様で、アルが首を傾げて俺を見てきた。
「…なんでもないよ、ごめん」
「んー? うん」
 俺の方が、ずっとずっと嘘吐きだ。嘘吐くなって言いながら、俺はすぐに嘘を吐く。
 ごめん。でも、必ず守るからさ。
 もう少しだけ、自分勝手な俺を許してくれ。

スモール・エレクトロニック・サウンド→←アイ・アム・ディファレント ※K



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長閑(プロフ) - 悠莉@菜種油さん» ありがとうございます!楽しんで書いた小説を同じように楽しんで読んでもらえて嬉しいです(*´∀`)やや更新が遅れがちになっていますが、少しずつ更新させて頂きますので、よろしくお願いします〜 (2016年12月8日 22時) (レス) id: 323e0f8fe4 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉@菜種油(プロフ) - 久しぶり(?)の新作に大興奮です!!過去作全てがドストライクで今回もドストライクっっ。最高です!!これからもよろしくお願いします(`・ω・´)ゞビシッ!! (2016年12月4日 9時) (レス) id: c4ac4be369 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ささはらさん» ありがとうございます!設定からもう趣味丸出しなので少しドキドキしながらの更新でしたが、楽しんでもらえて嬉しいです(*‘ω‘ *)更新頑張ります。気長にお付き合いください〜 (2016年11月14日 23時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
ささはら(プロフ) - 更新お疲れ様です!設定と主君のキャラがドストライクでにやにやしながら読ませて頂いております。次の更新も頑張って下さい(*´-`) (2016年11月14日 20時) (レス) id: ca191c4974 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長閑 | 作成日時:2016年11月9日 22時

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