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マシナリー・ソルジャー ページ4

稀有な毛並、機械の身体。
 生身の脳を持ち、身体はいびつな鉄の塊。
 それを他国は異様だという。俺たち連合国に住む人間にとっては、至って普通の事だ。
 西国では医療技術や遺伝子的な事柄が発展しており、俺たちのように腕を義手にしたりすることは少ないらしい。
 だが、そんな他国に比べ、機械が異様に発達した連合国では、脳みそ以外の胴体、四肢といった部分を機械式に変えているものの方が多い。
 つまり、連合国はサイボーグの国。
 その中で機械を組み込んだ人間を“オートマタ”、すべて生身の兵を“ソルダート”、機械を組み込んだ兵を“ソールマトン”と呼ぶ。
 そして俺は“ソールマトン”に属するものだ。
「……で、それがどうした?」
 不敵にそう笑えば、隣の相棒が不満そうに鼻を鳴らす。
 ちゃっちゃ、と床を相棒の爪がかすった。唸り声をあげる相棒の耳がぴんと立つ。
「…なんだマーク、嫌そうだな」
 相棒、マークは鋭い目つきを一層鋭くして、俺に視線を返してきた。
 目の前の2人は、奇妙な眼で俺を見る。
「…初めて見たけど、やっぱり奇妙だな、あんた」
「まぁ、そうだな。変だとは思うよ。けど何か違いがあるか? 生の脳みそと機械の身体。生身だろうと中身からいじくったあんたらの身体と、何か差異があるのか?」
「……んだと?」
「えおえお、口車に乗るな」
 あろまとえおえおというらしい。この青年達は。
 俺は肩を軽く竦め、それで? と問い返した。
「まだやるのか?」
「そりゃな。戦争だぜ」
「それは知ってる。…けど…そうだな、このままじゃつまらないよな。なぁ、マーク」
「…マーク、そいつの名か」
 俺が軽く「そう」と頷けば、怪訝な眼で俺を見つめる赤と緑。その視線が、マークに向けられる。
 少し下で小さく威嚇と唸り声を繰り返すマークに、俺は金と黒緑の混ざる髪を掻き混ぜて、盛大にため息を吐く。
 マークは軍用犬だ。認可はされていないものの忠誠心が強いため黙認されている非認可軍用犬。
 あまり軍用犬が活用されていない他国では珍しいのか、2人は異様な目つきを俺とマークに向けていた。

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長閑(プロフ) - 悠莉@菜種油さん» ありがとうございます!楽しんで書いた小説を同じように楽しんで読んでもらえて嬉しいです(*´∀`)やや更新が遅れがちになっていますが、少しずつ更新させて頂きますので、よろしくお願いします〜 (2016年12月8日 22時) (レス) id: 323e0f8fe4 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉@菜種油(プロフ) - 久しぶり(?)の新作に大興奮です!!過去作全てがドストライクで今回もドストライクっっ。最高です!!これからもよろしくお願いします(`・ω・´)ゞビシッ!! (2016年12月4日 9時) (レス) id: c4ac4be369 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ささはらさん» ありがとうございます!設定からもう趣味丸出しなので少しドキドキしながらの更新でしたが、楽しんでもらえて嬉しいです(*‘ω‘ *)更新頑張ります。気長にお付き合いください〜 (2016年11月14日 23時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
ささはら(プロフ) - 更新お疲れ様です!設定と主君のキャラがドストライクでにやにやしながら読ませて頂いております。次の更新も頑張って下さい(*´-`) (2016年11月14日 20時) (レス) id: ca191c4974 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長閑 | 作成日時:2016年11月9日 22時

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