「好き、だから、」 ｓｉｄｅ Ｅ ページ6
少しばかり雰囲気が暗くなってしまった逢と、俺はとりあえず出口へと歩いていた。
「…大丈夫？」
「はい」
大丈夫だとはいうが、逢の様子は気になる。先程より気分が落ち込んだ、と言うよりは、機嫌が悪くなった？ こういう点に気付けるようになったのは、逢とよく関わっているお陰だろうなと小さく内心でこぼした。
「…逢、どうしたの？」
「え、あ…えっと。……２人に、そろそろちゃんと言わなきゃって思って」
「あー…そうだね。いつまでも避けれる話じゃないし、俺もそれは嫌だし」
「…ですね」
逢の表情が暗い理由は、その事じゃないと思うが、それでも小さく頷いた逢の表情が少し緩んだので、俺も笑みを返しておく。
少し歩いて、入り口辺りまで来た。逢の表情は少し緩んだが、やや考え事を続けている様で。
(どうしようか、逢の事も気になるし、何かアクションを起こすべきだろうか。それとも…)
俺もまた考え事をしていたら、つい、と服の端を引かれた。引いたのは当然、隣にいる逢なので、どうかしたのかと視線を向ける。
「あ、の。…えっと」
少し視線を泳がせたまま、逢が言葉を零す。そうして息を吐いて、吸って、手を引かれた。
「！」
さっきまで随分照れていたが、行動に必死でその過程で行ったことに対して照れている場合でもないらしい。
少し手を引かれたまま歩いて、入り口の近場に配置されたベンチまで来る。あまり人もいない。
２人でベンチに腰掛けて、逢がキュッと俺に向き直る。
「…えっと、あの、ですね。２人にちゃんと説明してなかったですし、俺も肇さんにちゃんと説明してなかったので、申し訳ないと思ってます。でも、その……俺は、肇さんが…、好き、だから、ちゃんと、２人に、言い、ます……！」
じわじわと頬を紅潮させながら逢は言う。さっきの会話のことを気にしてたのか。
「いいよ、大丈夫。普通って概念からちょっと、って言うか…だいぶ？ 離れてるからさ、やっぱり言うのも恥ずかしいかなって思っただけだから…。それに…」
「…は、恥ずかしくなんて、ないです…！」
「一緒ならどこでもいいですよ」 ｓｉｄｅ Ｅ→←「それはぜひあの２人に直接言ってあげて…」 ｓｉｄｅ Ｋ
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長閑(プロフ) - Chaosさん» そ、それはおシモネタの話のことでしょうか…？もしもおシモネタのお話でしたら、検討した後にこちらか、申し訳ないのですが個人サイトでの更新となります。その場合にはやや手間となりますがどうかご了承下さい。最後になりましたが、ありがとうございました！ (2018年1月16日 2時) (
レス) id: 90c3880b48 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 完結おめでとうございます…！！あの個人的に最後までやっちゃうやつがほしいのですが気が向いたらお願いしたいです…！！ (2018年1月12日 17時) (レス) id: ca4f336d1c (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ぶどうジュースさん» ありがとうございます〜！読んでくれた皆様のおかげで、無事完結しました。後は短編での登場がメインですが、また楽しんでもらえるよう頑張ります(*･ω･)最後までお付き合い下さりありがとうございました！ (2016年12月14日 14時) (レス) id: 92e94bc51d (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様です！ずっと見続けていたシリーズだったので、にやにやしつつ寂しい気持ちです…。短編でまた、可愛い男主くんとeoheohさんのお話が読めることを楽しみにしています！ (2016年12月14日 2時) (レス) id: d5cf48f873 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - みことの神隠しさん» ありがとうございます！最近更新が遅くなりがちですみません(´・ω・｀)更新頑張ります、読んでくださってありがとうございました！ (2016年10月3日 2時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2016年7月7日 0時
