「一緒にいてくれる…？」 ｓｉｄｅ Ｅ ページ36
「俺ね、逢といる時間が凄く楽しくて、好きだよ。笑ったり照れたり、少し怒ったりとか、そういうの見れるのが凄く嬉しいんだ。…でも、多分俺ばかりだけど、年齢が離れてる不安とか、やっぱり嫌だって拒絶される不安とか、たまに、そういうので一杯でさ」
あぁ、口にすると俺すっごいかっこ悪いわ。大人びてるふりをしていた子どもみたい。
「でも、どうしようもなく臆病な俺を素直に信じてくれて、まっすぐ見てくれる逢に、一番頼りにされたかった。一番に頼りにしてほしかった。でもそうじゃなくって、あろまばっかり知ってて、…妬いた。嫉妬した。俺、物凄く振り回してる。…自覚してるけど、どうしようもないんだ。…本当にごめん」
拭いきれない不安を口に出したら、改めて一杯一杯になってきた。なんか胸は痛いし頭も痛いし、俺どうなるのってくらい、怖い。
でも、抱きしめられたまま、静かに聞いてくれる逢の体温が、大丈夫だよって言ってくれてるみたいで、俺は、そっと言葉を紡ぐ。
「ごめんね。俺はやっぱりどうしようもない臆病者なんだ。不安で、言葉するだけで安心出来るんだ。それでも不安な所があって、拭いきれないんだ。……それでも信じてほしい。逢のためなら、なんでも力になるってことだけは、」
どうか、信じて。
小さくそう呟くように、掻き消えそうな声音で言えば、抱きしめられたままだった逢が俺を見上げた。
「…俺、ちゃんと気付けなくて、ごめんなさい。言ってもらわなきゃわからないようじゃ、ダメだってわかってるんです。…でも、これから頑張ります。…俺、肇さんが、」
「待、って」
俺は思わず止めた。あぁ、これじゃ本当に俺の方が子どもじゃないか。少しだけ困ったように見上げる逢が視界の端に見えた。
だから俺は、初めてこの思いをちゃんと伝えた時みたいに、少し言葉に間を開けて、その言葉を噛みしめるように、大切に、紡いだ。
「俺、逢が、…好きだ。……愛してる」
「…っはい…！ 俺も、好きです。あ、愛して、ます」
「うん。…ありがと。…ね、これからも、俺と一緒にいてくれる…？」
「…はい。勿論です」
俺は、嬉しそうにはにかんだ腕の中の熱を、確認するように、強く抱きしめた。
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長閑(プロフ) - Chaosさん» そ、それはおシモネタの話のことでしょうか…？もしもおシモネタのお話でしたら、検討した後にこちらか、申し訳ないのですが個人サイトでの更新となります。その場合にはやや手間となりますがどうかご了承下さい。最後になりましたが、ありがとうございました！ (2018年1月16日 2時) (
レス) id: 90c3880b48 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 完結おめでとうございます…！！あの個人的に最後までやっちゃうやつがほしいのですが気が向いたらお願いしたいです…！！ (2018年1月12日 17時) (レス) id: ca4f336d1c (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ぶどうジュースさん» ありがとうございます〜！読んでくれた皆様のおかげで、無事完結しました。後は短編での登場がメインですが、また楽しんでもらえるよう頑張ります(*･ω･)最後までお付き合い下さりありがとうございました！ (2016年12月14日 14時) (レス) id: 92e94bc51d (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様です！ずっと見続けていたシリーズだったので、にやにやしつつ寂しい気持ちです…。短編でまた、可愛い男主くんとeoheohさんのお話が読めることを楽しみにしています！ (2016年12月14日 2時) (レス) id: d5cf48f873 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - みことの神隠しさん» ありがとうございます！最近更新が遅くなりがちですみません(´・ω・｀)更新頑張ります、読んでくださってありがとうございました！ (2016年10月3日 2時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2016年7月7日 0時
