「やっぱ、一番に応援してぇもん」 ｓｉｄｅ Ａ ページ28
「…俺、やっぱり嫌われましたよね…」
かなり落ち込んだまま、逢がおもむろに小さく呟いた。その言葉に、俺は強く否定する。
「んなわけねぇべ。あいつもカッとなっただけだろ。すぐヤキモチ妬くんだからよ、あのクソジジイは」
「…だと、いいんですけど…」
「お前なー…。まぁ…落ち着くまでこっちいていいけどな」
「…ハイ」
はぁあ、と逢が盛大な溜息を吐いた。そう言えばと、俺は机に頬杖をついて逢を見る。
「お前、遠くなること言ったの？」
「…言いました。でも他社よりずっと好条件で、譲れないって事は肇さんもわかってくれてて。… 俺が進路の事を悩んで相談してたとか、決めた事に言いたかった訳じゃなくて、ただ…俺は頼りないの、頼りにしてくれないの、って…怒られました」
「まー…なんつーか…その。お前を責める訳じゃねぇけど、その気持ちは分かるわ。やっぱ、一番に応援してぇもん」
「その気持ちは、分かるんですけど…」
俺はその言葉に、少しだけ眉を寄せた。そして、膝に顔を埋めた逢に口を開く。
「わかってないだろ」
「あろまさん？」
「…わかってないから、言わなかったんだろ。お前は、何でも自分で解決しようとし過ぎ。もっと、俺らの事頼っていいんだよ。お前はキッチリ弁える事わかってんだから、困った時は頼ってこい」
「…すみません…」
更に落ち込んだ逢の髪に手を伸ばす。軽くなでてで、俺は「大丈夫」と続けた。
「もっと頼れって言ったの、俺は。怒ってねぇよ。そんなしょげんな」
小さく頷いた逢の頭を再度撫でた。そうしていると、ちょうどスマホが音を立てた。
チラと覗き込めば予想は的中、えおえおだ。
えお ・|・*逢、そっちにいる?
率直な言葉に、俺はほんの少し考え、それから返信する。
まろまいるけど、何
すぐさま既読が付く。それから少しして、返信がくる。
えお ・|・*…そっち、逢迎えに行くから。待ってて
俺は既読だけつけて、とりあえず返信は送らない。どうせ見ないだろ。
少しだけ、逢が困惑したような表情を浮かべる。
「俺、…謝らないといけないですし、会った方がいいですよね」
「…いや…先に俺に話させてくれ」
逢が小さく頷いたのを確認し、俺は玄関に向かった。
（どうしようもなく不安だから） ｓｉｄｅ Ｅ→←「な、泣いてんのか…？」 ｓｉｄｅ Ａ
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長閑(プロフ) - Chaosさん» そ、それはおシモネタの話のことでしょうか…？もしもおシモネタのお話でしたら、検討した後にこちらか、申し訳ないのですが個人サイトでの更新となります。その場合にはやや手間となりますがどうかご了承下さい。最後になりましたが、ありがとうございました！ (2018年1月16日 2時) (
レス) id: 90c3880b48 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 完結おめでとうございます…！！あの個人的に最後までやっちゃうやつがほしいのですが気が向いたらお願いしたいです…！！ (2018年1月12日 17時) (レス) id: ca4f336d1c (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ぶどうジュースさん» ありがとうございます〜！読んでくれた皆様のおかげで、無事完結しました。後は短編での登場がメインですが、また楽しんでもらえるよう頑張ります(*･ω･)最後までお付き合い下さりありがとうございました！ (2016年12月14日 14時) (レス) id: 92e94bc51d (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様です！ずっと見続けていたシリーズだったので、にやにやしつつ寂しい気持ちです…。短編でまた、可愛い男主くんとeoheohさんのお話が読めることを楽しみにしています！ (2016年12月14日 2時) (レス) id: d5cf48f873 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - みことの神隠しさん» ありがとうございます！最近更新が遅くなりがちですみません(´・ω・｀)更新頑張ります、読んでくださってありがとうございました！ (2016年10月3日 2時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2016年7月7日 0時
