「良かった？」 ｓｉｄｅ Ｅ ページ26
そんな俺の行動に、やはり逢は顔を真っ赤にして唇を引き結んでいる。軽く舌で舐めると、びっくりしたようで逢が口を緩めた。
「ん、ぅ…っ！」
わざと音を立てる様にキスすれば、ぎゅっと逢が眼を瞑る。俺の肩を逢の手が掴む。ちからはほぼほぼ入ってないし、俺には敵わない。
くぐもった声に、俺は音を立てて唇を離した。ぼーっとしている逢は、息を吐いて俺を見ている。
「…は、じめ、さん」
「良かった？」
やんわり笑えば、逢はやっぱり真っ赤になって顔を俯かせてしまったが、小さく首が縦に振られた。それに少し驚きながら、はにかむ。
「逢可愛いなぁ」
「なんで、そうなるんですか…」
ぎゅっと抱きしめながらごろりと布団に横になる。すっぽり俺の腕の中に収まった逢が、俺を少し上目で見上げる。
「可愛いよ。すっごく。この間の文化祭の時に格好いいって思ったけど、逢はやっぱり可愛い」
「か、格好いいのままにしてくださいよ」
「あはは、だって可愛いんだもん」
ぐりぐりと頭を撫でつつ擦り寄せれば、逢は恥ずかしそうにしながらも俺の背に手を回してきてくれる。んん、可愛い。控えめにそろりと回してくる所が超可愛い。
逢がうつらうつらと船を漕ぎだした。この状況のまま寝そうになるのも凄いな。俺も眠いと言えば眠いけど。
「おやすみ、逢」
「…おやすみ、なさい…」
ゆっくり瞼を閉じた逢をもう一度抱きしめ直し、俺も瞼を閉じた。
「あ」
朝日で眼を覚ましたのは久方ぶりか。窓から差し込む光に眼を覚ませば、すいよすいよと眠る逢が。そう言えば、昨日抱きしめたまま寝たのか。よくよく見れば、ちょっと戯れたまま寝たから浴衣若干乱れたまんまだし。
少し長く息を吐いて平静を保つ。落ち着け。いまは朝だ。そんなことをする時じゃないぞ俺。
俺は眠ったまま起きない逢の肩をぽんぽんと叩きながら、ちゅっ、と小さくキスを落とした。
「おはよ、逢」
寝ぼけた眼が、状況を理解した途端パッと開いて、顔が真っ赤になった。
「お、はよう…ござい…ます…」
「な、泣いてんのか…？」 ｓｉｄｅ Ａ→←「…恋人らしいこと、する？」 ｓｉｄｅ Ｅ
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長閑(プロフ) - Chaosさん» そ、それはおシモネタの話のことでしょうか…？もしもおシモネタのお話でしたら、検討した後にこちらか、申し訳ないのですが個人サイトでの更新となります。その場合にはやや手間となりますがどうかご了承下さい。最後になりましたが、ありがとうございました！ (2018年1月16日 2時) (
レス) id: 90c3880b48 (このIDを非表示/違反報告)
Chaos(プロフ) - 完結おめでとうございます…！！あの個人的に最後までやっちゃうやつがほしいのですが気が向いたらお願いしたいです…！！ (2018年1月12日 17時) (レス) id: ca4f336d1c (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ぶどうジュースさん» ありがとうございます〜！読んでくれた皆様のおかげで、無事完結しました。後は短編での登場がメインですが、また楽しんでもらえるよう頑張ります(*･ω･)最後までお付き合い下さりありがとうございました！ (2016年12月14日 14時) (レス) id: 92e94bc51d (このIDを非表示/違反報告)
ぶどうジュース(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様です！ずっと見続けていたシリーズだったので、にやにやしつつ寂しい気持ちです…。短編でまた、可愛い男主くんとeoheohさんのお話が読めることを楽しみにしています！ (2016年12月14日 2時) (レス) id: d5cf48f873 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - みことの神隠しさん» ありがとうございます！最近更新が遅くなりがちですみません(´・ω・｀)更新頑張ります、読んでくださってありがとうございました！ (2016年10月3日 2時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2016年7月7日 0時
