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うみはもう泣きそうな顔をしている


傷つけたくない気持ちとは裏腹に


自分の気持ちでさえ追いつく間も無く


溜め込んでいた、


ドロドロした気持ちが言葉となって


自分の口から出ていることが信じられないほど流暢に溢れ出ていく






「ねぇAやだ、まってよ」



『なに?何を待てばいいの?私がうみでいっぱいになっちゃった後にうみに捨てられるのを待つの?そんなのやだそんなのっ』






一瞬のことだった


溢れて止まらなくなってしまった私の言葉を、


全部拾い上げるように


うみは私をきつく抱きしめた


そして、暫くすると沈黙を破ったのはうみだった

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作者名:溺れて | 作者ホームページ:https://twitter.com/aotohimitsuno  
作成日時:2020年11月17日 7時

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