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「今日ね、Aにずーっと会いたかったから。それでやっと会えたから、うれしくってつい意地悪しちゃったの。ごめんね…?」
うみを見ると、
さっきまでのアイドルスマイルと打って変わって
今度は眉を下げて弱々しく笑っている
…ちがう、ちがうの
そんな顔して欲しいんじゃない
ちがうのに、
『面白い?』
「…え?」
何を言ってるのかまるで分からないという顔をするうみ
私も自分が何を言い出したのか分からなかった
分からないままなのに、
それでも勝手に言葉は溢れていく
『楽しい?ジャニーズ好きの、クラブで出会った女子大生転がして』
こんなことを言いたいんじゃない
「[A?なにいってるの、」
『シラ切るの?そんなに私で遊びたい?』
本当私、何言ってるの、止まってよ
『宮近くんのことが好きって言う私のこと、そうやってどんどん自分色に染めて、そうやって、、手に負えなくなるまでにして、気が済んだら切り捨てるんでしょっ』
「A、」
『嫌!言い訳も、都合の良い言葉だってなんにも聞きたくない。そんなの聞くの嫌だから』
「ねぇどうしちゃったの…?」
『そうやって優しく振る舞って、甘い言葉ばっかり浴びせて、私がそういうのに慣れてないのわかってやってるんじゃん、反応見ておもしろがってんじゃんばかにしないでよ』
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作者名:溺れて | 作者ホームページ:https://twitter.com/aotohimitsuno
作成日時:2020年11月17日 7時