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オートロックの意味ないな
うみはズカズカとリビングに入るなり
両手に持っていたスーパー袋をテーブルにどかっと置いた
そして、くるりと私の方に向き直る
くりくりの目が、
ふわふわの前髪の下からじっと私を覗く
『…ん、?』
「かわいいね〜」
すっかり寝落ちして、ゆるゆるのスウェット寝起きそのままの状態の私
もちろんすっぴんだし、髪もぼさぼさ
『…すっぴんなの。そんなに見ないで』
「すっぴんだし、ぼさぼさだし〜って?笑」
そう言いながらやりたい放題になってる私の髪を手で掬ううみ
考えてることを見透かされたみたいで恥ずかしい
「すっぴんのA、なんかあかちゃんみたい笑」
『…馬鹿にしてる?』
「ほめてるの〜!Aのかわいいお顔、もっとみせて?」
そう言って、私の髪を手でふわっと払い両手で顔を包み込まれる
触れられてる部分にじわじわと熱が集まる
ドキドキと同時に、
うみはこんなことだってスマートにしちゃうんだ
というモヤモヤが渦巻く
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作者名:溺れて | 作者ホームページ:https://twitter.com/aotohimitsuno
作成日時:2020年11月17日 7時