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最後に(Nside) ページ26
目を見開いて俺を見る
その瞳から
涙が流れていた
近づいてそっと指で拭う
もう二度と…こんなことできないと思ってた
泣くことなんて…
ないと思ってた
「…俺が分かる？」
小さく頷く
さすが、幼じみだなぁ…
「名前…呼んでよ」
「か、ず…っ！」
腕を引き
強く抱き締める
背中に回った温かい手
なつかしい匂いを目一杯感じた
「…かず……っ」
ずっとずっと、こいつの隣にいたかった
いつまでも、こいつの笑顔を見ていたかった
会いにいったら
離れられなくなる
耐えられなかったのは俺なんだ
でも…っ
もう一度会えたのは
あいつのおかげだ
これで本当に
あっちに、いけそうだ…
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作者名：青とんぼ
| 作成日時：2019年4月11日 16時
