えっ、嘘やろ!? (ページ34)

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望side

淳「なぁ照史、のんちゃんと流星は？」

照「大丈夫や、心配せんでええ」

淳太くん、自分の事は後回しで俺らの事心配しとる。
少しは、自分の事も考えや

がちゃ

「淳太く～ん、のんちゃん来たで‼(笑)」

淳「のんちゃん！、ってか自分でのんちゃんって(笑)」

笑ってくれた！

「やっと笑ってくれた」

淳「えっ？」

照史くんはさっき、静かに部屋から出ていった
きっと、俺らの事考えてやろうけど
ホンマ淳太くんの事になると、甘いよな(笑)

「淳太くん、家帰って来てから笑ってへん。」

淳「そ、それは…」

「せやから、やっと笑ってくれた‼思てさ(笑)」

淳「ぅ…のんちゃん泣」

ええ！？何で泣いてんの？！

「ちょ、何で泣いてんの！？えっ？」

淳太くんは、俺の胸に顔を埋めて
ゆっくり話始めた。

淳「あんな、くまさん取りに行った時にな
近くでナンパしとる声、聞こえてん。」

「おん。それで？」

淳「まさか私や思てなかったからさ、素通りしようとしてん。そうしたら、ナンパされとったのは私やってさ
いきなり肩捕まれて後ろ向かされて、嫌やったからその場から逃げようとしてん」

淳「そしたら、いきなり殴られて。
気がついたらあの倉庫におって、それからは男二人にreipuされて…」

そんな事が有ったんや。
怖かったやろな、たった一人で

暗い夜道のなかで

俺…淳太くんに何が出来るやろ。

ぎゅっ

淳「の、のんちゃん？！」

「怖かったな。ごめん、守れんくて。」

淳「ええよ、気にせんで。第一、私が一人で行けるって言ってんもん」

淳太くん、優しすぎんねん。
俺が出来る事、それは今の流星の代わりに
淳太くんを甘えさせる事やな。

「淳太くん、今日は俺に甘え？」

淳「いきなり何言うの(笑)」

「ええから、俺に甘え。」

淳「…ええの。ホンマに」

「やから、甘えって言ってるやろ？(笑)」

淳「じゃ、一緒におって？離れんといてや…」

「分かった。淳太くんが安心出来るまで、ずっと一緒におる」

そう言うと淳太くんは静かに寝息をたて始めた。

あとは、流星がちゃんと向き合うだけや。
俺に出来る事はここまでやから

淳太くん、今やから言うで？

俺はずっと淳太くんが好きでした。
流星と幸せになってや？

寝てるから、伝わってへんと思うけど(笑)