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マサイside




「ん、...朝、か」

昨日、逃げるように自室に篭ってそのまま
パソコンの前で寝てしまってたみたいで
そこら中が痛い(笑)
もう朝ってことは、あれから何時間も経ってるし
流石にメンバーも帰ってるだろう
今日は撮影もねぇし、集まることも無いから
チクワと2人きり。

1つだけ言うと、頭がボーッとすんだよ
これは昨日久しぶりに泣いたからだと想いたい
こんなことで体調不良になんかなったら
それこそ軍団に居られなくなる

「取り敢えず、メシ食うか」

扉を開けるために出した腕は、震えていて
思わずしゃがみこんだ。
しっかりしろよ、俺!
大丈夫...メンバーがいても隠し通せる。
この想いは別れを告げたら封印する。

ふとリビングにシルクから貰った花束があることを思い出した
貰ってから大分経っているのにまだ綺麗に咲いているあの花達が
全て枯れたらそこで終了。
シルクとは、親友の関係に戻ろう

それで全てが元に戻る。
俺さえ我慢すれば良かったんだよ
シルクを解放して、本来行くべき所に戻ってもらう
それは此処じゃ無いから

まだ心做しか震えている腕に鞭を打ち
扉を開けリビングに向かう
予想通りメンバーは帰って居なかった
かわりに何も知らないチクワが俺の足元を駆け回る
何時もならちゃんと構うけど
ごめんな、今日は無理そう。
許せチクワ…

正直、食欲なんかねぇし。なんなら動くのも億劫だけど
食べねぇとブッ倒れる気がするから

俺は適度にメシを作ってテーブルに運ぶ
それすらしんどい。
ダメだ、マジでヤバいやつだな…コレ。』
精神的にヤられてる時は瞬殺か(笑)

なんて呑気にメシを食ってたらテーブルの上に
貼り紙がしてある事に気づいた

「…んだ、コレ。」

それは、今の俺には辛すぎるモノだった。

モトキとシルクの…キス、、
再び震える身体を抱きしめ目を逸らす。
悪い予感が当たったみたい
そっか〜シルクはやっぱり、モトキが…好きだったんだな
彼奴、優し過ぎるから断れなかったんだ。
好きでも無い奴の告白受けて、恋人紛いの様な事して
だから最近は面倒で。

ごめんね、シルク…

次に逢える時、ちゃんと解放するから
今すぐは無理だけどさ

俺は、コレが企画で部屋中にカメラがある事に気付かず
メシも残し思いっ切り泣いた。
泣いて、泣いて。涙がもう枯れるんじゃないかってぐらいに泣いた後
誰かが、入って来たのをチクワの鈴の音で感じ
俺はそのままぶっ倒れ意識を手放した。

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設定タグ:腐ィッシャーズ , シルマサ , リーダー組   
作品ジャンル:泣ける話
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紫蘭 黄(プロフ) - くうはくさん» ありがとうございます。頑張ります☆ (2021年9月13日 20時) (レス) id: 6794f65383 (このIDを非表示/違反報告)
くうはく - この切なげな雰囲気大好きです!文才すごいですね...! (2021年9月13日 19時) (レス) id: 2ccec1f57e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫蘭 黄 | 作成日時:2021年6月13日 3時

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