兄貴？そんなん思てへんやろ【JW】

15 智洋side ページ16

智洋side




彼奴が運ばれてもう、五時間がたった。
ホンマに人騒がせな奴。

母さん殺しといて、今度は自分が死のうと？

ﾌｯ、図々しいにも程があるわ。



『ｳｯ…ﾋｯｸ。ｸﾞｽﾞｯ』



ん？…誰か泣いてる？




＿＿＿ｶﾞﾁｬ






「こっちから聞こえるよな、、」


聞き間違いちゃう、泣き声は彼奴の部屋から聞こえる。
誰がおんねん、彼奴の部屋に



＿＿＿ｶﾞﾁｬ



「誰や…ってのんちゃん？」


彼奴の部屋で泣いとったんは、のんちゃんやった
でも何で、のんちゃんが彼奴の部屋に？


「のんちゃん、こんな所で何しとるん？」
望「智にぃ…淳にぃが可哀想や。」


はぁ？彼奴が可哀想？何言ってんの、のんちゃん


「のんちゃん、何言ってんの？」
望「淳にぃ…ﾋｯｸ、虐められとった、一人で何もかも背よいこんで、それに病気とも一人で闘って、ｸﾞｽﾞｯ…」


病気？…虐め？なんやそれ、



望「俺、淳にぃに逢いたい‼、逢って謝りたい」
「えっ、ちょっ待って？イマイチ話が掴まれへんねんけど…病気ってなんなん？それに、虐めって…」


俺がそう聞くと、のんちゃんは手に持ってた
ノートを渡してきた。


「日記…？」
望「淳にぃの、そこに全て書いてあんねん。病気の事、虐めの事…それと、母さんの事も」



ペラペラとめくっていく。
そこに書かれとったんは、俺が知らん事ばっかやった




最後らへんの、文は何故か読まれへん字になってた

それと、赤いシミがついとった。

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