よんじゅーに ページ11
くそっくそくそっ！！
どうしたらいいんだよ！！
脅されて従ってたら、気づいたら、周りみんな死体だらけじゃねぇかよ！！
足元は血で真っ赤に染まってやがる……
五奇人と呼ばれた友人は、十字架に貼り付けになってるし……
夏目…そんな目で見ないでくれよ………
あれ、ていうかここはどこだ？
真っ暗で何も見えない…
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
だが、俺は今まで皆にこんな思いをさせてきたんだよな
それなら俺は何も言えないな
……俺がこのままのうのうとアイドル生活を謳歌してたらさ、祟られんじゃね？
倒れていったヤツらが報われねぇよな
もういっそ、アイドルなんて辞めちまおうか
憧れてたし、両親も喜んでくれてたけど、
それは人の悲しみがあってこそじゃねぇ
人の笑顔の上に成り立つべきなんだよな
だから俺は全てから身を離した
学院を無断で欠席して、部屋の鍵をかけて
ちょうど親が海外出張で良かったってほんと思う
心配かける訳にはいかないからな。
あー五奇人のみんなはどうしてるかな……
俺のこと恨んでるかな
そういや、零には弟がいたよな……
仲がいいのかは知らないが……俺のこと嫌いになってるだろうなぁ…
元々1、2回くらいしか話したことないんだがな
あとは…………レオだ
あいつはどう思った？
あいつは度々俺に曲をくれた
あいつはいつも話しかけてくれた
俺が英智の…fineに入ったあとも
あーレオたちには合わせる顔がねぇな
これからどうしようか…引越し？
ただただ皆に会わなければいいんだよ……
ドンドンドン
宅配か？俺じゃないけど…てか、宅配ってそんなに強く叩くか？
ドンドンドン
しかも玄関じゃないぞこれは
……………俺の部屋のドアを叩いてる
？「おい！出てきてくれよ！A！」
『……その声は……！』
レオ「おれだ！月永レオだ！A！」
終わり
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