うさぎさん-1 ページ5
まふ「はーっ、ただいまぁ」
まふくんが両手に持った紙袋を床に置いた。
まふ「安くなってたから買いすぎちゃった」
そう言いながらもまふくんは嬉しそうに笑っている。
もしかしてこれ全部にんじんなのかな…？
そらる「…じゃあ俺そろそろ行こうかな〜」
まふ「はーい。いってらっしゃーい」
A「行くって…？」
まふくんの頭からはいつの間にか耳がなくなっている。
どうやったんだろ？
まふ「そっか、まだ言ってなかったっけ？僕もそらるさんもそれぞれ別の所で仕事してるんだ〜」
そらる「俺がバーテンダーでまふまふがパティシエ」
A「すごっ…」
私なんて生活費親持ちだよ…あと大学の学費も。
まふ「Aは何かしてるの？」
A「私は私欲の為のバイトだから…」
まぁ時給良いからって理由でメイド喫茶で働いてるなんて言えないけどね！！
そらる「じゃー俺行くね」
まふ、A「いってらっしゃい！」
バタン
扉が閉まると、まふくんが急に立ち上がった。
まふ「そーいえば仕事で思い出したけど、僕ケーキ持って帰ってきたんだ〜」
そう言いながら玄関から何やら箱を持ってくるまふくん。
＜パティスリーＭ.Ｆ＞って！
まふくんの名前？ってことはオーナー？？
まふ「Aの分もあるからね！どれがいー？」
A「じゃあこのザッハトルテ？が良い」
まふ「おっけー！僕はショートケーキにしよーっと」
私もコーヒーの用意を手伝ってまふくんと一緒にテーブルでケーキを食べることにした。
A「美味しい！これまふくんが作ったの？」
まふ「そーだよ！このショートケーキも食べてみて？」
そう言ってまふくんが私にフォークを差し出してくる。
いやいやいや、これって間接キスなんじゃ…？
でもここで断るのも不自然だし…。
………えーいっ、もう食べる！
A「………おっ、美味しいね！！」
まふ「でしょでしょ？今回の自信作♪」
えへへ、と言いながらまふくんが笑った。
A「そういえば…まふくん達って外に出る時耳どうやってしまってるの？」
まふ「んーと…。〇○と△△と〜〜〜を混ぜ込んだスプレーをかけてるよ」
途中の薬草っぽい名前聞き取れなかったけど…面倒臭そうだな…。
A「耳無くす方法とかないの？」
まふ「それが…両想いの人とキスをするしか」
両想いの人と、キス…？
-------------------------------------------
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いしろ | 作成日時：2017年7月25日 17時
