いとおしいね、

俺の姉は、 ページ48

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昔からずっと、一番心地いいのは姉のそばだった。それは、これから先も変わることはない。



中途半端って言葉が一番似合わない人だ。姉は始めたら全部最後までやるし、一切手を抜かない。一生懸命で、真剣で、そういうところがとてもかっこよくて、尊敬する。


きっちりしてるけど厳しいわけじゃない。むしろ、俺にはとんでもなく甘いし、やさしい。

その姉のやさしさが、なによりも好きだ。気持ちが安らぐような、柔らかくて心がじんわりと温まるやさしさ。一体、それに何度助けられたことか。


お互い大人になって、毎日そばにいられるわけじゃなくなったのはとても寂しいし、物足りない。

｢今、ここにAがいたらなあ｣なんて、思うことがよくある。それくらい姉の存在は俺にとって大きいし、かけがいのない人だ。


そうして俺が寂しさを抱えている時、姉は決まって、あのやさしくて静かな声で俺の名前を呼んで、頭を撫でて、温もりを分けてくれる。

姉がくれる｢大丈夫だよ｣の一言で、｢大丈夫、頑張ろう｣と思えて、その度に｢Aの弟でよかった。姉さんがAでよかった。｣と思うのだ。



ちょっとドジなところも、意外と泣き虫なところも、全部受け止めて包み込んでくれるところも。姉の好きなところをあげたらキリがない。

姉の全てが、俺は大好きだ。



そんな大切な姉を幸せにしたいし、幸せになってほしい。

だって、誰よりもいとおしい、たったひとりの姉さんだから。









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