エメラルドの箱庭 (ページ2)

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__________ インタビュー記事より一部抜粋

小野寺はチームメイトの涼木について、こう語っている。

｢今まで見てきたミドルの中で、ずば抜けて技術が高い。｣

大学時代はネットを挟み、ライバルとして戦ってきた二人だが、今では同じチームで共にＶリーグ優勝を目指している。

｢大学時代から対戦していて、その時からとても上手いと思っていたが、同じチームでプレーするようになって改めてその上手さを日々感じている。｣と、小野寺は言う。

大学時代からのチームメイトである武智は、｢A(涼木)は、とにかく練習を積み重ねて研究するバレーオタク。｣と話した。

これは小野寺も同様で、｢居残り練習の鬼。最後まで残ってる。納得するまでやらないと気が済まないんだと思う。｣と笑って話している。

これを本人に伝えると、苦笑いが返ってきた。

｢大学時代から洸史(武智)にはオーバーワークにならないよう注意されていた。今ではそこに太志(小野寺)も加わって、有難いことに厳しい監視体制になっている。｣

そう話す涼木は、少し嬉しそうだった。

｢自分は中学・高校時代、身体能力が高くなく平凡で、特別優れたものがないことに悩んでいた。センスがあると自信を持って言えない自分が技術を身につけるには、とにかく沢山練習して、研究して、頭と体に覚えさせるしかないと思った。｣

｢平凡な人間でも、そこから這い上がっていくための努力と積み重ねによって進化する。｣

これは、現在、涼木と同じように悩んでいるバレーボールプレイヤーの心に強く響く言葉だろう。

涼木の高い技術は、沢山の練習を積み重ねて得た、努力の賜物である。

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