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「小野寺さん、ショートカットの女の子が好きなのかな…と思って。小野寺さんからの反応を勝手に期待して、勝手に落ち込んでたんです…。」



目を伏せて、髪を耳にかけるA。その耳は赤く染まっていた。その言葉から、彼女は俺の好みに寄せるために髪を切ったということがわかる。


え…じゃあ、今日一日テンションが低かったのは俺からの反応がなかったからってこと?何それ、超かわいい…。

緩んだ口元を隠すように手で覆って、再度ショートカットのAを見た。やっぱり可愛くて、とても似合っている。



「でも、似合ってるって言ってくださってすごく嬉しかったです。」



ああ、もう。本当に嬉しそうに笑って、可愛いなあ。それ、告白してるようなもんだってわかってるのかな。

俺は手を伸ばして、指先でAの髪をくるくる絡めたり、摘んだりして弄ぶ。



「…うん、すごく可愛いと思う。」



そうやって俺のために切っちゃうところとか、真っ赤な耳とか、全部。可愛くて、好きだなあって思うんだ。









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作者名:午睡 | 作成日時:2020年9月16日 22時

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