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第四十二話 ページ42

ダーマside
ぺ「え?」

まあ唐突過ぎてぺけも混乱するよな。


「だって、この前まではこっちの世界嫌いだっただろ?」


ぺ「それはそうだけど。」



なにをぺけが動かしたのかはわからないけど。



ダ「人間、まだ殺したいとかある?」



俺はゆっくりぺけを刺激しないように話す。



ぺ「一度心に負った傷は体に負った傷よりも痛いし、消えることはないよ。」




ぺけは静かに怒りを抑えるように手を握りしめた。




そのこぶしをおれはすぐに握る。



ぺけは少しびっくりした顔で俺を見る。



ダ「大丈夫。俺らがいるだろ?」




もう少し。もう少し。



もう少しでぺけの心が治る。


いや、すこしよくなる。




治らなくたっていいんだ。



ゆっくり、、でも確実に。




ぺ「ダーマ。俺、怒りと苦しみを感じる感情しかなかったんだ。」




いきなり何の話かと思ったけど黙って聞く。



ぺ「でもみんなと会えてAと会えて。本当に楽しいっていう感情が生まれた。」




俺はゆっくりを無言でうなずく。



ぺ「俺に足りないものってどんな感情?」



ぺけは俺の目をしっかりと見て問いかけてくる。



ダ「……甘えじゃない?」



俺は少し間をおいて話す。



ぺ「甘え……?」



ぺけはきょとんとした表情でこっちを見る。



ダ「ぺけ。俺らのコト信頼してくれてる?」



ぺ「うん。信じてるよ。」



真っ直ぐなぺけの視線を受け止める。



ダ「なら、少し甘えたら?」



俺は珍しく妹に話しかけるような優しい口調で言う。



ぺ「ねえダーマ。」



ダ「ん?」



ぺ「甘えていい?泣いていい?」



ぺけの口から「泣いていい?」なんて言葉が出ると思っていなかった。



ダ「いいよ。たくさん泣きなよ。」



そういうとぺけは泣きじゃくるわけでもなく





静かに涙を流した。




その一滴にはいろいろな感情が入っているだろう。



今まで味わってきた色々な感情が。



そんなぺけを優しく抱きしめる。


するとぺけはたくさん涙を流した。



俺の服がぬれた。



かまわない。



ダ「大丈夫。もう大丈夫だから。俺らが守ってやるからな。」



背中をさする。



すると公園の横にある道路から女子高校生の声が聞こえた。

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ピース - あなたの書いた小説を絵にかいていいですか? (2019年1月20日 13時) (レス) id: 03c8bb7154 (このIDを非表示/違反報告)
とと - 何回見ても面白いです (2017年8月7日 13時) (レス) id: 12cc67f0ab (このIDを非表示/違反報告)
aoao(プロフ) - ばんちょーさん» お、一緒ですね!文章力全然ないっすww (2017年7月25日 13時) (レス) id: a8d1453981 (このIDを非表示/違反報告)
ばんちょー(プロフ) - 中二だったんですね!( ゚д゚)私も中二なんですが、「なんだろう、この文章力の差は……。」とショックを受けてますw更新頑張って下さい! (2017年7月23日 19時) (レス) id: 7e32898fa3 (このIDを非表示/違反報告)
☆★blackcat blueeye★☆ - それなら良かったです…!夏休みに入ったからといって浮かれていると大変な目にあうので… これからも更新待ってます…!!!頑張ってくださいね…! (2017年7月20日 22時) (レス) id: 92ccd369f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:aoao | 作成日時:2017年5月29日 22時

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