＃２４１ 我慢し続ける３ ページ17
雅紀side
解熱剤を投与して一時的に熱は下がったもののまたすぐに上がってしまう。こんな急に熱は出ないはずだからしばらく我慢していたんだろう。
看「38.6℃です。まだ上がりそうですね…」
体はこんなに熱いのにAは寒がって毛布を探り求めている。
A「…はあ、はあ……」
雅「もうすぐ楽になるからね。」
さっき翔ちゃんに連絡して早めに病院に戻るようには伝えておいた。そこまで遅くはならないだろうけどAの体力を考えると…
しばらくしてジャケットを羽織った翔ちゃんが走ってきた。
翔「鍵、ごめん。今開けてくるからそっちで本格的に処置しよう。A、もう大丈夫だからね」
熱で意識が朦朧とするAの頭をなでて微笑んだ。
病室は相変わらず散らかってて…(笑)そっとベッドに体を沈めさせた。
翔「熱はどれくらい？あ、この解熱剤使ってるのか…どうしよう。。」
雅「一応早めに熱下げたほうがいいかと思って…」
やれることはやったけどそれがAにとって適当だったかどうかは正直不安だ。
翔「応急処置は完璧だよ。俺やることないじゃん(笑)こんな急には熱でないからたぶん無理してたんだろうな。また起きたら説教しなきゃ。」
そのあとにはすっかり熱も下がって…
翔「なんで我慢し続けるの？バカなの？」
A「バカじゃないっ！」
翔「怒られたくなかっただけだろ？お前の考えてることなんかすぐわかるわ。まあ、俺より雅紀先生に感謝しろ。俺がいない間処置してくれたんだから。」
病み上がりにもかかわらず走って抱き着いてきたから驚いたよ(笑)
A「雅紀先生！一緒にトランプしよー？」
雅「よーし！今回は負けないからなー！」
このキラキラした笑顔を俺らが守ってやらなくちゃね。
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みかん(プロフ) - 翔君カッコいい！こんな病院行きたい！ (2018年7月21日 16時) (
レス) id: cf352e0ebb (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 涙が止まりませんでした。もうこれならリスカしてもいいという気に← (2016年1月31日 14時) (レス) id: 9a625c9ccb (このIDを非表示/違反報告)
あいちゃん(プロフ) - 凄く感動しました…私も精神保健福祉士を目指しているので…もっと頑張ろうと思えました… (2016年1月30日 23時) (レス) id: 0f8a699733 (このIDを非表示/違反報告)
姫空嵐(プロフ) - 凄く最後まで感動しました。少し寂しいですが、素敵な作品を読めて嬉しかったです(*´ω｀*) (2016年1月30日 1時) (レス) id: ed568b0b81 (このIDを非表示/違反報告)
リナポ - 完結おめでとうございます！！でも終わっちゃうのはちょっと寂しいです…(笑) (2016年1月29日 16時) (レス) id: 365dd87b20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼沙仁真 | 作成日時：2015年10月6日 15時
