【文スト】不気味な美術館に迷い込んだ双黒【ib】

十四枚目 ページ16

中也side

ドアを開けて 先ず目に入ってきたのは、

中「…ネコ？」

太「ネコの壁…だね………ん？」

中「太宰？ どうした？」

太「中也 此処見て」

みると、かべが さかなの形に くぼんでいた。

中「ここになんか嵌めるのか？」

太「多分 ね。 ねぇ中也 何方進む？」

ネコの壁の横には 道が左と右に続いてる。
どっちに 行こうか？

太「中也 左行かない？」

中「構わねぇけど んでだ？」

太「え？なんとなく だけど？」

中「あ そう」

話しながら 左の道に進んだ。

中「なんだ…此処」

其の部屋はいくつかの 柱のような物があり それには 赤いカーテンが 付いていた。

一番右上の 柱を除いて。
そこには 黒い棒人間が描かれていた。

太「なんでコレだけ？」

そう言いながら 太宰が其処を通り過ぎると いきなり棒人間の下に 黄色い文字が現れた。

中「っ！……文字？」

其の文字を 読みあげる。

“かくれんぼ する？”

読みあげた瞬間 其々の柱にボタンが現れた。

太「先刻の棒人間を見つけろって ことかな」

中「ま 適当に押してみっか」

最初に棒人間がいたところの 二つ隣の柱のボタンを押す。

其処には ナイフの絵が描かれていた。

ジャキンッ

中「〜〜いっ！？」

どうやら薔薇の花びらを 切られたようだ。
カラダに 痛みがはしった。

太「矢ッ張り この薔薇が私達のHPってことだね…」

中「どうやらな」

太「無難に隣 やってみよ」

太宰が 俺が押した柱の隣の ボタンを押した。

其処には、後ろを向いた裸の女性が 描かれていた。

キャー！！
ぱちんっ

どうやら薔薇を ビンタされたようだ。
花びらが少し 散った。

太「……いたい」

中「て、手前、らしくて ふっ、良いんじゃねぇか？ くっふっ」

腹を抱えて 必死に笑いをこらえながら言う。

太「……………」

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