プロローグ ページ1
Aside
ジリジリジリジリ〜
バンッ
『んん…』
ジャラァ…とカーテンを開いて朝日を体いっぱいに浴びる。
うちは茶木 A。今日から中学生で…
コンコンッ
『は〜い。』
メ(メイド)「お嬢様。ご食事の準備が整っております。」
『そこら辺に置いといてくれん？』
メ「承知いたしました。」
ちょっとした貴族の娘。そして…
パタンッ
キチンとドアが閉まったことを確認し、鍵を掛ける。
カチャ
そして…
口にはパン、左手にはドリンク、右手にはスマホを持って、
青い鳥から赤い動画サイトまですべてをチェックする。
これがうちの朝食スタイル。このことをメイドは知らない。ばれたらどうなるだろねwww
『ん〜…』
｛dさんがあなたをフォローしました。
｛cさんがメッセージを送信しました。
｛bさんがメッセージを送信しました。
｛aさんがあなたをフォローしました。
ちょっとした有名人。
下へスクロール捨てもどうでもいい通知ばかり…
｛___さんがメッセージを送信しました。
ピッ
無言で通知をタップする。
よろしｋ
途中まで打って、消す。
今日からおんなじｒ
また打って、消す。
そんなことを繰り返していると…
メ「お嬢様ご食事は済みましたか？」
とっくの前に住んでたけど…
『ちょうど今終わったとこ。さすがうちのメイド。』
ここは褒めておく。メイドたちは私からの評価が高いとちょっと給料が上がる。
うちが機嫌悪くして、給料が下がったらすごくやる気をなくして嫌々オーラー駄々洩れで
メイドやられるよりうちが相手を好いとる“ふり”しとった方がええやろ？
メ「髪を結びますね。」
正直触んなよwwwと言いたいのをぐっとこらえて鏡を見る。
相変わらず…
『平凡な顔やなぁ〜…』
メ「そんなことないですよ。お嬢様はとても可愛らしいお顔をしております。羨ましい限りです。」
『いやいや〜、メイドのほうが絶対かわええで？』
メ「そんな…/////」
『じゃあ学校行ってくるわ。』
メ「あ、行ってらっしゃいませ…/////」
絶対メイドのほうが可愛いよ…
今だってゆでだこみたいになりながらもちゃんとお見送りしてくれてるんだよ??
あんな一言で照れるなんて、やっぱり…
女の子だなぁ…なんてwww
羨ましくなんてないで。
たぶん…ね？
『よろしくお願いいたします。』
運転手「はい。」
仲良くなれるかいな…
うちの…
婚約者…さん？
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作者名：狐 | 作成日時：2022年11月24日 7時
