夜のお遊び研究所♪2(in×ar)(ym×cn)

痛いの最先端＿＿ ページ38

「は、はぁっ……、！？」


どういうこと？
さっきまで確かにいたはずなのに

やばい俺幻覚見えるようになった？
ついに終わった？


「＿＿＿ｯくそ…っ！！！」


ここまで走ってきたのに
俺もうしんどかったのに

なんで

なんでなんで




じりじりと太陽が照りつける、
暑い暑い日だった。

倒れ混んだまま、起き上がる気力もないし
俺、ここで死ぬのかも＿＿＿


地面に伏せたまま、

誰にも知られぬまま。




…♪…







「……えっ！？どうしたの…！！？」

誰かの声が聞こえる。

でも、顔を動かすことも、目を開くことも、
とっくのとっくに諦めていた。



「とりあえず俺んちおいで、ね？」


誰かに無理矢理持ち上げられ、
どこかに連れていかれる。


どこか涼しいところなら、
もうどこでもいいや。








どさっとベッドに投げられ、
ジュース何がいい、なんて聞かれる。

耳もちゃんと働くし、
頭もそれなりに動くのになぜか
体だけはまったく動かなくて、


ただ暗いスクリーンを見つめながら、
音だけを聞いている状態だった。




「はい、オレンジジュース
ストローはここだよ」

口元までわざわざ持ってきてくれたみたい。

唇になにかがあたった。
きっとこれはストロー。



「んっ、………………」

夢中で飲んだ。
無意識に。

甘酸っぱい味が口のなかに広がる。
やっと生き返った。



「ぷは、



……あ、りがと、ございます………」


重たいまぶたを無理矢理開けた

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