賞味期限。3

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『...中務さんじゃ、ないんですか？』

中務「残念なことになー」

『そ、ですか......』



じゃあ誰がくれたものなんだろう。

なんの根拠もないのに、龍友さんだったら、龍友さんがいいなって思ってる懲りない自分がいる。



中務「...片想いなんて、勘違いしてなんぼやろ」

『え？』

中務「自分の都合のいいように捉えて、楽しまなきゃ損や。」

『...はいっ。ありがとうございます！』



中務さんのアドバイスは的確で、前向きになれるものばかり。


...中務さんも、恋してるのかな。

そうだったら私もお話聞きたいなあ。


電話を切り、しばらくりんごジュースを握りしめて一口飲んだ。

龍友さんに電話、してみようかな。



スマホに指を滑らせたらあっという間に"数原龍友"の文字が画面に浮かぶ。

それだけで好きって気持ちが溢れてくる。


片想いは、勘違いしてなんぼ。


私の都合がいいように、少しくらい期待してもいいでしょ？



「...もしもし、？」









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