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中務「俺の事で頭いっぱいになってくれた?」
『...よく寝れないくらいに。』
中務「...そうやったらええなあって、ずっと思ってた。」
少し首を傾げて、あざとく笑う中務さんに私は更に戸惑ってしまう。
それってやっぱり...そういうこと?
中務「うん。それで俺は十分やわ。」
『中務さ、』
中務「あー名前呼ばんといて。」
『え、いや...あの中務さん......』
中務「今呼ばれたらまたチューしちゃうもん。」
『っは?!!』
それは廊下のど真ん中だからやめてくれ。
じゃあ場所が違えばいいの?って言われたら、また更に弁解しなければならないだろうけど。
そのまましらっと楽屋に入る中務さんの後を追い、私も楽屋に足を踏み入れる。
片寄「あれ、裕太くん...A見なかった?」
中務「??ここにおるやん。」
片寄「...あーごめん、裕太くんの後ろにいたから見えなかったー。」
『それはチビと遠回しに言ったということでよろしいですか?』
中務「ちっこい方が可愛いからええやん。な?」
『......嬉しくありません。』
中務「嬉しそうな顔してんで?」
『うるさいですよ!!』
完全に中務さんのペースだ。
はあ、と気づかれないように溜息を吐いた。
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ちょりこ(プロフ) - なかなか龍友の話が見当たらなくてのこのお話はとても面白かったです! (2020年2月25日 8時) (レス) id: 5d7662bc4f (このIDを非表示/違反報告)
る - すごく好きでした! (2019年3月26日 10時) (レス) id: 00700fe21d (このIDを非表示/違反報告)
心音(プロフ) - 全て読ませていただきました! とても良いお話でした!! (2019年3月25日 1時) (レス) id: f04cf3a636 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦で~す推し。 - お久しぶりです。 もう、涙が止まりませんでした。 とにかく裕太君が優しすぎて、龍友くんが切なすぎて… 色々言いたいことはありますが、こんなにも最高の作品を書いてくださりありがとうございました! (2019年3月17日 1時) (レス) id: ec1ebb61a0 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんあや(プロフ) - 最っ高によかったです!forYou…も大好きな曲だし龍友くんも大好きだし、なにより裕太くんの優しさに持っていかれそうになりました笑 (2019年3月12日 23時) (レス) id: 9e0d1bf52d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵子 | 作成日時:2019年2月23日 21時